■現場の自衛官は何を思っているのか

自衛隊は謎に包まれた組織である。自衛隊が近傍にある地域の人以外、普段関わることは少ないと思われる。自衛官とはどんな人々なのか気になる読者もいるだろう。今回一般公開されていた掃海艇とよしまの艇長である三浦1尉に、こんな質問を行った。「緊張する国際情勢であるが、今後どのようなことを意識して取り組まれるのか。」と。

すると、三浦1尉は自信満々にこう即答した。「これまでと変わらず、ただ日頃の成果を発揮するだけです」と。その潔く毅然とした様子を見て、いかにも自衛官らしい頼もしさを感じた。

筆者が接してきた自衛官たちも、覚悟に満ち溢れた、崇高な人々であった。もちろん大組織であり、陸海空と文化や日頃考えていることも多様であるので、一括りにすることはできない。とはいえ、自衛官が積んできた経験や磨き抜かれた覚悟は大変勉強になる。身近に自衛官がいなかったとしても、このような行事で出会った際にぜひ話してみてほしい。OBとして、少しでも多くの人々の理解が得られることを、切に願っている。

■執筆者プロフィール

安丸仁史(やすまるひとし):1994年福岡生まれ、福岡育ち。防衛大学校(人文・社会科学専攻)中退後、西南学院大学文学部外国語学科卒業。 2017年陸上自衛隊に幹部候補生として入隊。

職種は普通科で、小銃小隊長や迫撃砲小隊長、通訳などを務める。元レンジャー教官。自称お祭り系インスタグラマー。お祭りとパンクロックをこよなく愛する。

(取材・文/Sirabee 編集部・安丸仁史)

提供元・Sirabee

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