共働き家庭、子供の習い事におわれ父母入院・家の中がぐちゃぐちゃ

「この子にも自分たちと同じように、多くのスキルを身につけて、キャリアを形成してほしい」

意識が高い共働き家庭で、子供に数多くの習い事をさせて、父母のいずれかが入院、家事をやる人間がいないから家の中はぐちゃぐちゃ、という事態があるようだ。

習い事の送迎や付き添いで親の負担は大きくなる。30代、40代はまだまだキャリアの伸ばし時だ。子供の習い事に欠ける時間と仕事とのバランスを考えないと、のちの年収にひびくかもしれない。

特に共働き家庭の場合、注意が必要だ。毎日、仕事が終わると子供たちの習い事の送迎に追われ、家事や自分たちの時間もほとんどとれないだろう。

そのうち父母のいずれかが体を壊す、誰も掃除しないため家庭環境が悪化する、という事態に陥ってしまう。そうなると、子供がのんびりと快適に過ごすことができなくなり、前向きな気持ちで習い事に取り組めなくなるだろう。

習い事は無理なく子供を尊重して

習い事は子供の成長にとってプラスになるものだが、させすぎは逆効果になることもある。

大切なのは、子供のやる気を尊重することだ。親の押し付けで始めると、すぐに嫌になってしまう可能性がある。子供の興味や関心をよく観察し、一緒に相談しながら決められるといいだろう。

何より父母がニコニコしていて、家族がみな健やかに過ごし、子供が習い事で得た気づきや頑張ったことをゆっくり聴いてあげられる家庭環境が大事だ。

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文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。