今後はエチオピア以外のアフリカ市場への進出も
Kubikは順調に売り上げを伸ばしており、エチオピア以外のアフリカ市場への進出も計画しているという。最後に同社の今後の取り組みについて話を伺った。
――今後どのようなことに取り組みますか?
Michael:手頃な価格で安全な住宅の不足は、世界中の問題です。特にアフリカの国で共通する、人口増加、急速に拡大する大量消費、急速な経済発展という問題が、住宅の不足につながります。引き続き、これらの国の人々に安価で快適な住宅を提供していきます。
――新たな製品の開発も進めますか?
Michael:今は不要なプラスチック廃棄物を建築資材に変えることに注力しています。しかし、今後もプラスチック廃棄物を活用し続けることが最適とは限らないため、他の素材も視野に入れるかもしれません。開発の動向を常に追うようにして、未来の問題に対するソリューションを柔軟に見出していきたいです。
2025年には、16億人が世界的な住居不足で苦しめられると世界経済フォーラムは伝えている。同時に、プラスチック汚染は依然として悪化の一途を辿っている。
Kubikが示したように、環境問題の解決とともに安価な家を作る、そんな解決策を今後は考えなければならないのかもしれない。
(文・松本直樹)