■タマム・シュッド事件
1948年12月、オーストラリア・アデレード南部のソマートン公園で身元不明の男性の死体が発見された。警察はズボンの隠しポケットから、ペルシア語で「終わった」「済んだ」という意味の「タマム・シュッド」と書かれた紙片を発見。このことから、同事件は“タマム・シュッド事件”と呼ばれることに。
警察の検死により、死体は40~45歳と判明。サマートン・ビーチで発見されたため、男性の死体は“サマートン・マン”と名付けられた。サマートン・マンはイギリス人のような容姿をしており、毒物によって死亡したと推測されているが、死因は不明のまま。発見直後に彼の写真が世界中に出回ったが、身元の特定には繋がっていない。夏にも関わらずコートを着ていたことなど、謎が多く残されているため“オーストラリアの最も深い謎の1つ”として現在も語り継がれている。