ワールド企業の貫禄を示し、日本車の未来を提示した16台
USアコード・クーペ
1988.04
USアコード・クーペはHondaが世界で愛されるブランドであることを再認識させた。生産は米国オハイオ工場、日本では輸入車として販売された。R&Dノースアメリカが開発を手がけたスタイリッシュモデルで、エンジンは2リッター、ステアリング位置は左。本革シートが標準だった。
アコード・インスパイア
1989.09
インスパイアは4代目アコードの上級版として登場。当初はアコードを名乗ったが1992年登場の第2世代から独立車種に成長する。魅力は直列5気筒エンジンを縦置き搭載したFFレイアウトと、格調ある4ドアHTスタイル。英国製高級車を彷彿させる走りの持ち主だった。
NSX
1990.09
NSXは1989年2月のシカゴ・ショーでプロトタイプを発表。熟成を重ね1990年9月に正式デビューした。世界初のオールアルミモノコックボディと3リッターV6VTECユニットを搭載。“誰もが操れる”スーパースポーツの新世界を創造する。1992年秋には赤バッジの「R」も誕生。
ビート
1991.05
ビートはKカー規格のMRオープン。本格派のNSXに対しフレンドリーな相棒を目指し、徹底的にビビッドな走りを追求した。3連スロットル(MTREC)を採用した直3OHC12V(64ps)は8000rpm以上まで一気に回り、ハンドリングは意のまま。まさしく楽しさ無限大だった。
CR-Xデルソル
1992_02
CR-Xは3代目でクーペフォルムからオープントップに大変身。デタッチャブル式ルーフを持つ2ドアFFスポーツという新キャラクターが話題に、ルーフの取り外しは手動と電動のトランストップを設定。メカニズムは従来同様シビックがベース。登場が早すぎた新感覚モデルだった。
オデッセイ
1994.10
オデッセイはFFセダンベースの3列シート・ミニバンの先駆。アコードを基本に広々としたキャビンスペースを実現。良好な走りと快適性の高次元バランスで人気が爆発した。ホンダは新たな生活を創造するクルマという思いをこめ「クリエイティブムーバー」と呼んだ。
インテグラ・タイプR
1995.08
NSX-Rのチューニング手法を導入したリアルスポーツ。インテグラ・タイプRは「手が届くタイプR」としてマニアから絶大な支持を獲得する。ファインチューンした1.8リッターVTEC(200ps)と足回りのキレは抜群。徹底した軽量化により車重は標準比40kgシェイプアップ。