⑤ 降車専用ホームで乗り降りをスムーズに
名鉄名古屋駅は2本の線路の間に島式のホーム(2・3番線)が1つあります。
これは降車用ホームで、到着した列車はまず降車用ホームのドアを開け、その後乗車用ホームのドアを開けます。乗車用ホームが狭いので乗降それぞれホームを別に設けて動線を分けています。
また、このホームにはもうひとつの役割があります。それは特別車に乗る人のための専用ホーム。
名鉄の特急にはミューチケットという座席指定券を購入することで乗ることができる特別車両があります。特別車に乗る人だけはこのホームから乗車することができ、プレミア感を味わうことができます。他の特急停車駅では行っていない特別対応です。
おわりに1日800本以上の列車がたった2本の線路でさばかれる名鉄名古屋駅。1日20万人もの利用客がおり、これらの乗客をいかにスムーズに乗り間違えなく案内するか頭を使い、さまざまな工夫がされていました。
それでも乗り慣れていない人にはかなりハードルが高いようで、現に私の周りでも乗り間違えた人は数多くいます。根本的な解決は駅の拡幅か移転をするしかないのでしょうが、地下駅ではそれは困難です。
限られたスペースで最大限の工夫を凝らし、今日も名鉄名古屋駅は日本一忙しい客さばきを行い続けています。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年7月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。