また、蓮舫候補の出馬が報じられたらすぐに、拡散の即効性が高いメディアに執筆して、出鼻を挫くこともうまくいった。

今回の都知事選挙で大事なことは、国籍について選挙広報に虚偽を書いても、「時効だ」「父親が手続きしたので知らなかった」「もう解消したから無罪放免だ」と言い張った、源氏名もどきで政治をする候補を否定できたことは国家的勝利である。

共産党が前に出たことは愚策だが、問題は出たことだけでなく、いかにも古い左翼の物言いで小池・自民攻撃をしたことだ。

そもそも、小池氏とか高市早苗氏もそうだが、清和会の森喜朗に代表される古い体質に嫌気がさして飛び出した人だ。それに清和会を材料に攻撃をかけても白々しい。

それをいうなら、蓮舫の実家は、清和会や河野洋平などとバナナの輸入枠を利権化して、公明党に追究されたのである。蓮舫は清和会利権のなかで豊かになって育った人だ。

そんな調子だから無党派層の1割台しか取れなかったのだから世話ないし、立憲と共産の票は早くに固めきったので、伸びしろもなかった。

私は最終的に、「小池さんに投票するか、石丸さんに投票するかどちらが有効かそれぞれの判断ですべきだと思います。それが政治的正義と愛国心の発露です。それ以外の選択は逃避です」と他の泡沫候補に投票しないように呼びかけてきたのが、功を奏して満足だ。

そして、立憲民主党の中では、野田佳彦元首相から蓮舫氏の勝利の勢いで愛弟子の泉健太代表を追い落とそうとしていたが当てはずになりそうで、良かった。