継続型セミナーは受講生の成果も出やすい
では、継続型セミナーは受講者にはどんなメリットがあるのでしょうか。それは毎月セミナーを受け続けることで成果が出やすくなることです。
たとえばテニスやピアノを習う時のことを想像してみてください。3ヶ月や半年に1回受講するより、毎月継続して先生に習ったほうが早く上達しますよね。セミナーで教えるノウハウも一緒です。
たとえば私が教えるタスク管理の手法も、1回セミナーを受けるだけで身につけるのはとてもむずかしいものです。多くの人はその後は続けられずに挫折してしまいます。継続型のセミナーに参加される場合、毎月セミナーに参加することがモチベーションとなり、受講者はタスク管理を続けられます。そのうえ、わからないことがあれば、その都度、私に聞くことができます。こうして毎月継続して学ぶことで、タスク管理を確実に身につけることができるわけです。
このように、月謝制は受講者と講師双方に大きなメリットがある、講師として最強のビジネスモデルであると私は考えているのです。
レベル別のセミナーを作ってリピートしてもらうレベル別の継続セミナーを作って既存の会員にリピートしてもらうことも、セミナー運営では効果的です。
たとえば私の場合、タスク管理を教える継続セミナー(レベル1)の次のステップとして、副業・自分のビジネスをはじめる継続セミナー(レベル2)を提供しています。受講者にはまずタスク管理セミナーを通して、残業ゼロをはじめとした理想の働き方を手に入れてもらいます。その次のステップとして、私のように副業・自分のビジネスを築いていくノウハウを継続セミナーで教えていくのです。
この手法が効果的なのは、すでに受講者側と私との間で関係性が出来上がってるからです。受講者はレベル1の講座で1年間私とやりとりをしています。しかもレベル1の講座を受講して私のセミナーの効果を実感している。そうするとレベル2のテーマに興味をもっていれば、同じ効果を期待してセミナーを受けてくれるというわけです。
講師側としても慣れ親しんだメンバーと引き続きセミナーができるので、運営も圧倒的にラクになります。お互いそれまで何度もやりとりしているので、勝手がわかっているからです。
もちろん、全員が継続してくれるとは限りません。たとえば副業に興味がなくて私のレベル2の講座を受けない人もいます。それはそれでいいのです。もしレベル2のセミナーに空きがあるなら、新たな受講者に向けてセミナーの告知をすればいいわけです。
このようにレベル別の継続セミナーを作ると集客ロードがさらにラクになります。ぜひ試してみてください。
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滝川 徹(時短コンサルタント) 1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月17日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。