継続型セミナーの利点とは?

まずは私が定期的に開催している継続型セミナーの説明から始めましょう。私は現在、1年かけて毎月セミナーを受けてタスク管理を身につける全12回の講座を開催しています。

受講料は毎月1万2000円の月謝制。8名限定の講座です。この講座をはじめることで、私は苦なくセミナーを続けることができるようになりました。私がこの講座で感じるメリットを一つずつ説明していきたいと思います。

一番のメリットはなんと言っても集客ロードが12分の1になったことです。通常12回セミナーを開くとすれば、12回告知ページを作り、集客をしなければなりません。しかし1年間の継続型セミナーの場合、最初に全12回の講座で、それぞれのテーマはこんな内容ですよと示しています。だから1回の告知で済むわけです。

講座の受講料はPayPalを活用した月謝制になっています。ブログの告知ページにはPayPalの申し込みボタンが設置してあります。受講者には最初に申し込んでいただく時にここからPayPalの定期支払いを締結してもらうのです。そうすると、受講者が解約しない限り、毎月自動的に受講料がPayPalを通して支払われます。

つまり、最初に1回告知をして受講者に申し込みさえしてもらえれば、セミナーの売上も毎月自動的に入ってくるのです。こうして考えてみると、ものすごくラクな仕組みですよね。

ちなみに私がこの月謝制を思いついたのは、心理カウンセラーの心屋仁之助さんがきっかけでした。心屋さんは以前「Beトレ」というセミナーを毎月2回開催していました。5000円超の月謝で多い時は4000人超の会員がいたそうです。単純計算すると月2000万円の売上が続くわけです。

私もこれはすごい仕組みだなと感じ、自分でもやってみよう──そう思って実行したのです。

キーワードは「少人数・高単価・サブスク」

一方、私の場合は心屋さんほど集客力がありません。そこで考えたのが少人数・高単価・サブスクでした。人数を絞る。そのかわり単価を高くすればいい。そう思いついたわけです。受講生にとっても、少人数であれば得られるメリットは大きいと感じるはずだとも考えたからです。

たとえば参加者が30人、50人といれば、どうしても講師に質問できる機会は限られます。講師と直接やりとりする機会が減るわけです。でも8名限定の講座であれば、講師と密にコミュニケーションが取れる。

そうすると、その分、受講者も成長できる。それならある程度高いお金を払っても受けてくれるのではないか。そう考えたわけです。結果的にこの戦略はうまくいきました。はじめて継続型講座を企画した際には満席となったのです。

この話から参考にしていただきたいのは、集客力がない段階では「少人数・高単価・サブスク」──この3つを意識するといいということです。

月謝制はwin-winの最強のビジネスモデル

月謝制のいいところは、講師と受講者の双方にメリットがあることです。講師側のメリットは、毎月安定した収入を得られることです。毎月単発でセミナーをやっていると、どうしても月ごとに集客人数・売上にばらつきが生じます。

一方で、月謝制の場合は受講生がやめない限り、毎月同じ売上が入ってきます。これは副業としてビジネスをするうえでとても大きいのです。毎月一定の収入が得られる見込みがあると、安心してビジネスに投資できます。

たとえばZoomの場合、ミーティング時間を無制限で利用しようとすると本書執筆時点で月額2125円かかります。これを1年間利用しようとすると2万5500円(2125円×12ヶ月)となります。

一方、1年一括契約の場合2万100円です。つまり、一括契約のほうが5400円安いわけですが、集客がゼロの月もあるかもしれないと考えてしまうと、一括契約に踏みきるのはむずかしいものです。

月謝制のセミナーをやっていれば、1年通してZoomを利用する可能性が高いので迷わず一括契約を選べます。そうすると5400円を節約することができるわけですね。これは一つの例ですが、安定した収入が見込めればこうして効果的・効率的にビジネスに投資できるようになります。