ネットで買ったもの、どれだけ覚えてる?
―――確かに接客されて購入したものは、どこでどんな販売員さんから買ったかはっきり覚えています。
ネットで買ったものはどのお店で買ったのかという実感が薄いですが、接客を受けて買った時には、接客時のエピソードと一緒に覚えていられます。この「覚えてもらう」ことが大事なんです。
AIは文字だけの情報ですが、人は聴覚、視覚、触覚などいろんな感覚を駆使して物事を覚えます。五感を使ってお客様に思い出作りができる点は、AIにはない接客の大きなポイントと考えています。
今はブランド・商品数が増えていて、自分がどのお店で買ったかを忘れてしまう人が増えています。「寒くなってきたからコートがほしい」と思った時に、「あそこで買おう」と思い出してもらうことがとても大事になってきている時代です。
印象的な接客をすることで、お客様に自社の商品を思い出してもらいやすくなるんです。
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インタビュイープロフィール
平山枝美(ひらやま・えみ)
販売コンサルタント。アパレル企業で販売員・店長・エリアマネージャーを経て、顧客戦略のコンサルタントとして独立。顧客作りのための接客や、店舗マネジメントへのアドバイスを行っている。これまでの著書にベストセラー『売れる販売員が絶対言わない接客の言葉』(日本実業出版社)のほか、『あの人だけがなぜ売れるんだろう?』(幻冬舎)、イラストでひと目でわかる お客様に嫌がられる接客 喜ばれる接客』(日本実業出版社)がある。