もし、最高裁がTX州とFL州の広範な法律を全面的に支持するならば、何もしないこと、つまりコンテンツモデレーションをまったくしないことが起こることになる。
Trump vs. Biden rematch 2024、シナリオは変更なし以下の記事を3月18日に書いたのだが、今のところシナリオは変更していないしトランプ氏が2016年に獲得した選挙人数を上回る可能性はますます高くなっているといえる。
民主党はすでにFL州・GA州・AZ州ではバイデン大統領は勝てないと認めている状況なんですよね。で、バイデン大統領(というか民主党)は、PA州・MI州・WI州をなんとしても獲得しようと必死なわけです。ただ、問題がこの3つ全州獲得しないとバイデン大統領は負けるわけです。
WI州・MI州ではバイデン大統領がわずかにリードといった世論調査※10)は出てくるけど、PA州が一向に出てこない。そうなるとこのような選挙人獲得の結果になるのではないでしょうか。
で、「NE州を忘れるな、バイデン大統領が勝つ可能性はある」とコメント頂いたのですが、3月の記事で私もその可能性は指摘しています。
仮にブルーウォール3州をバイデン大統領が獲得できた上で、NE州で1名を獲得できたら、たった1名差でバイデン大統領が勝利する可能性はある。確かに、2016年・2018年はNE州5名がすべて共和党が獲得したが、2008年、2020年は1名が民主党が獲得していた。
とはいえ、現在上下院議員が全員共和党議員で、NE州選出の連邦議員はBrad Ashford氏(2015-2017)以降、誰もでてきていない。NE州州議会でも2016→2020→2022年という推移で民主党の議席数は15→17→17で勢いがあるとは言いがたい。なので、NE州で1名獲得というのは難しいというのが私の見解です。
連邦議会選挙については、上下院ともに共和党勝利で予測は変わっていません。2024年は上院で再選挙となる議席数が少ないというラッキーな側面がありますし、選挙区区割りの法廷闘争が一区切りついたのもあります。
予備選をみていると、フリーダムコーカス議長のボブ・グッド下院議員が対抗馬に負けそうになり、再集計となったり色々とドラマは起きています。
グッド下院議員は、デサンティスFL州知事を大統領選で強く支持していたし、マッカーシー元下院議長の解任投票に賛同した人物です。トランプ氏とマッカーシー元下院議長に支援された John McGuire氏が勝ってしまうかもしれませんね。党内の勢力争いは色々と起きています※11)。
トランプ氏も自分を早くから支持しなかった議員は落選させたいようですね。このあたりも非常に面白い動きです。
【参考文献】
※1)Senate passes Fort Belknap water compact settlement that includes Milk River Project rehab funds ※2)ON THE SENATE FLOOR, SENATOR CARPER ADVOCATES FOR THE PASSAGE OF THE FIRE GRANTS AND SAFETY ACT ※3)CAPITO’S BIPARTISAN ADVANCE ACT SET TO BECOME LAW AS PART OF LARGER BILL ※4)US Senate passes legislation to speed nuclear deployment ※5)First TerraPower advanced reactor on schedule but fuel a concern ※6)The Supreme Court’s new tax decision is great news for billionaires Court upholds Trump-era corporate tax on foreign earnings ※7)Supreme court ※8)Supreme Court sounds conflicted over Trump criminal immunity ※9)What would Congress do without Chevron deference? ※10) ※11)Bob Good raises election integrity suspicions as he trails challenger
編集部より:この記事は長谷川麗香氏のブログ「指数を動かす米議会」2024年6月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「指数を動かす米議会」をご覧ください。