「いらすとや」の使用例から、「大きな時代の流れ」を直接観察できる

 三浦さんが収集する「いらすとや」の使用例からは、人々のさまざまな生活、そしてその中で生じる「やわらかく伝える」ことへのニーズの高さが見て取れました。あらためて三浦さんに、この活動への思いをたずねました。

いらすとや使用例マニアが「いらすとやマップ」を作成 1400件調査して見えてきた注目傾向
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 「現在、世界は『いらすとや』が普及していく非常に大きな時代の流れに直面しています。この時代に生まれた我々は、その過程を直に観測することができてとても幸せなんです。恐竜の研究者はどんなに恐竜を愛していても一生、恐竜をその目で見ることはできない運命ですが、我々は違います。自分の目で観察することができるのです!この大きな時代のうねりを共に観察しましょう!」(三浦さん)

 歴史学者のような壮大なコメント……!でも確かに「いらすとや」の使用例は、現代を生きる私たちの生活を映し出す鏡のような存在なのかもしれませんね。

いらすとや使用例マニアが「いらすとやマップ」を作成 1400件調査して見えてきた注目傾向
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 三浦さんの調査結果は、冒頭で紹介した「いらすとやマッピング」のほかに、三浦さんが自らまとめた冊子でも見ることができます。主にイベントの場で配布を行っており、直近での配布予定はないとのことですが、「送料を負担すればお送りすることは可能です」とのことなので、興味のある方は三浦さんのXアカウント(@torinikukaraage)まで問い合わせてみてください。

<記事化協力>
三浦靖雄さんXアカウント(@torinikukaraage)
かわいいフリー素材集 いらすとや

<参考>
いらすとやマップ

(天谷窓大)

提供元・おたくま経済新聞