1. 日本の直接投資の特徴

    今回は、日本の直接投資についてご紹介しました。

    日本から海外への対外直接投資は拡大傾向が続いています。特に近年では収益の再投資が増えていて、海外事業の活発さが窺えます。

    一方で、海外から日本への対内直接投資は近年増加傾向ではありますが、対外直接投資と比べてかなり規模が小さいようです。

    差引で見ると、日本は海外への投資が大きく超過していて、投資資金の流出が大きい事がわかります。

    これまでの統計データでも見た来たような、日本の産業の空洞化(流出一方の企業のグローバル化)がこのようなところでも確認できますね。

    日本企業が海外に出ていきすぎなのか、海外の企業が日本に入ってこなさすぎなのかはわかりませんが、バランスが歪である事は事実のようです。

    近年では円安が進み、国内生産への回帰や、海外企業の日本進出などについても話題が増えてきたようです。

    このようなアンバランスさが解消されていくのか、今後の変化に注目していきたいと思います。

    皆さんはどのように考えますか?

    編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2024年6月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。