- 日本の対内直接投資
日本の海外への直接投資が順調に増えている一方で、海外からの日本への直接投資となる対内直接投資はどのような状況でしょうか?
貿易に輸出と輸入があるように、直接投資にも対外直接投資と対内直接投資の2方向がある事になります。
図2が日本の対内直接投資です。
2012年頃までアップダウンを繰り返していましたが、2013年以降大きく拡大しているようです。
ただし、対外直接投資が25兆円規模だったのに対して、対内直接投資は4~7兆円程度と大分規模が小さいようですね。
内訳を見ると株式資本に加え、近年では収益の再投資や負債性資本が拡大しているようです。
新たに出資を増やすというよりも、再投資や貸借関係での投資が増えているという事になりそうです。
- 直接投資のバランス
日本の直接投資は、対外直接投資に対して対内直接投資が少ないという特徴がありそうです。
対外直接投資は投資資金の流出という見方もできますので、アンバランスな分だけ日本から海外への資金流出が超過している事にもなりそうです。
図1は日本の対外直接投資(プラス側、青)と対内直背等投資(マイナス側、赤)を1つのグラフにまとめたものです。正味の金額を黒の折れ線で表現しています。
一つのグラフにまとめてみると、アンバランスさが一目瞭然ですね。
差引の超過金額は、概ね年間15兆円以上で推移しています。
政治
2024/06/26
直接投資って何?:アンバランスな海外との関係
『アゴラ 言論プラットフォーム』より
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