同じエンジンを軽量コンパクトなボディに積む進化型GRヤリス
では、2024年に発表された進化型GRヤリスと、GRカローラを比較してみましょう。
まずボディサイズは、GRヤリスが全長3,995mm×全幅1,805mm×全高1,455mm、ホイールベース2,560mmで車両重量は1,280kg (MT車)です。
対するGRカローラは全長4,410mm×全幅1,850mm×全高1,480mmに、ホイールベース2,640mm、車両重量は1,470kgとなっています。
ホイールベースが80mm長いGRカローラは高い高速安定性を期待できるいっぽうで、GRヤリスはオーバーハングが短く旋回性が高そうです。
またトレッドは、GRヤリスのフロント1,535mm/リア1,565mmに対し、GRカローラはフロント1,590mm/リア1,620mmとワイドになっており、高い旋回性に寄与しています。
装着しているホイールサイズは、GRヤリス(RZ)が18×8J、GRカローラは18×8.5J。
タイヤはGRヤリスがミシュランパイロットスポーツ4S(225/40ZR18)、GRカローラはヨコハマアドバンAPEX V601(235/40R18)となっています。
エンジンは同じ1.6L直列3気筒ターボですが、進化型GRヤリスは最高出力が同じ224kW(304PS)/6,500rpmに、最大トルクはGRカローラを上回る400Nm/3,250〜4,800rpmにスープアップ。
駆動方式の「GR-FOUR」と呼ばれるスポーツ4WDシステムは変わらずですが、進化型GRヤリスはGRカローラ同様のドライブモードセレクトを用意。あわせてサーキットモードを選べるようになりました。
車両重量が190kgも軽いGRヤリスにハイスペックのエンジンを搭載しているのですから、走行性能は断然GRヤリスのほうが高くなるといえます。
一般道での印象は、荒々しさが目立っていた従来型GRヤリスに対し、進化型は走行性能を含めた全体的に性能が向上。GRカローラの安定感の高い乗り味に近づいているように感じました。