こんにちは。はじめまして。この度、長野県のアンバサダーに就任させて頂きました、ライターの山吹と申します。

長野県生まれ、長野県育ち。そんな私から、Fledgeさんのテーマである「働き方」についてのヒントを信州人目線でお伝えしつつ、初寄稿ということで簡単な自己紹介をしていこうと思います。
 

ーー山吹

長野県を拠点にライターしたりイラスト描いたり。観光体験レポや経営インタビュー/マスコットキャラ制作やります。『Skima信州』副編集長。

信州人にとっての「働く」とは

私が長野県について語る前に、まずは「信州人」の特徴について整理しますね。
よく文献や記事で書かれる信州人の特徴というのが、こちら。

・真面目
・勤勉
・几帳面
・理屈っぽい
・控えめ

こうやって並べると堅物感が半端ないですね。確かに、身の回りには「信州人らしい」人は多いと感じますし、私も例にもれず「信州人らしい」と言われます。東京の方から「真面目で不器用な山男」という通り名を付けられたこともありました。

そんな信州人の就業率は全国トップレベルの約8割。働くのが好きな県民性と言うことができそうです。特に高齢者の方の就業意欲は特に高く、定年を過ぎても農業や民芸品制作を続けている方があちこちにいらっしゃいます。こんな話をすると、例えば沖縄県の人にはすごく驚かれましたし、他県から移住された方にも「長野県の人は働き者だ」とよく言われます。

ちょっと事例を紹介します。長野県小川村には、郷土料理「おやき」を製造する「小川の庄」という会社があるのですが、社員の平均年齢は、なんと68歳。何歳からでも入社でき、定年はなし。そこで一生懸命に働くおじいちゃんおばあちゃんが作ったおやきは絶品で、1日1万個以上を売り上げるときもあるそう。年商は、なんと8億円。
 

▲長野県の名物、野沢菜がたっぷり入った郷土料理『おやき』

小さな村から日本経済をガンガン回すシルバー世代。なんだかすごくカッコよくないですか?こうした、何歳になっても働きながら輝ける取り組みを自分の地域でも真似できないかと、年間60社がこの小川村を訪れています。長寿大国である長野県では、こんな働き方は既に当たり前。「働く」に年齢制限なんてありません。いつか日本全体でも、何歳になってもイキイキ働ける姿が当たり前になると私は信じています。

そんな長野県の魅力を発信したくて

「小川の庄」のように、全国から注目されるようなポテンシャルのある働き方や生き方が長野県には山のように転がっています。ただ、信州人の特徴「控えめ」の通り、ポテンシャルに対して、発信力が十分とは言えないのも現状。世界に誇れる観光地やリゾートも山ほどあるし、移住にまつわる補助金もトップレベルに充実しているし、安心して働ける優良企業だって沢山ある。職人のイメージが分かりやすいのですが、真面目にトコトン良いコンテンツを追求している一方で、それを十分にPRすることが出来ていない現状が歯がゆい!そんな思いから、山吹は自主的に長野県のPR活動を続けてきました。

最初に始めたPR活動は、Twitterアカウント「おいでよ長野」。「古畑任三郎は実は長野県出身という設定」みたいな小ネタから、各地の観光移住情報、グルメや温泉をハッシュタグやモーメントでまとめたりしてきました。

「長野においでよ」とツイートし始めてから今年で3年目。気軽にやっていたつもりですたが、いつの間にかツイートは45000を超え、月平均インプレッションも100万を超えました。堅物な私ですが、こんなイラストやマンガ作品の制作にもチャレンジしてきました。
 

県内の派生アカウントも沢山生まれていて、それぞれ個性的に動いているので気になる方は是非チェックしてみてくださいませ。一応InstagramやFacebookにもにも進出してます。(良かったらフォローよろしくお願いします!)

あと、去年からは「Skima信州」というオウンドメディアの運営にも携わっています。メディアのコンセプトは「信州のスキマを好きで埋める」。決して有名とは言えないような、ニッチでディープな長野県の魅力をまとめています。他県の人にも分かりやすい、ライトな発信を心がけている「おいでよ長野」を補完するような存在です。

例えば、蜂をこよなく愛する億企業の会長が蜂の巣だけを展示している博物館を取材してみたり、北海道から長野県に移住された主婦の方にインタビューをするラジオを録ったり。

ジャンルのスキマから、パーソナルなスキマまで、人気の対極にある一次情報をとりにいくことを意識して長野県の発信を続けています。もちろん、スキマを埋めるためには人気スポットの動向も掴んでないといけないので、ライトからディープまで長野県の魅力を味わう日々を送っています。

リアルでも長野県の魅力を発信するイベント運営を主催したり、長野県知事や議会議員の方とお話しする機会を頂いたりしながら、どっぷりと長野県に浸かっている山吹ですが、高校時代までは「地域」はおろか「長野県」というものに興味を持っているタイプではありませんでした。

一介の高校生として、陸上部に打ち込んだり、理系コースに所属して個人で数学研究をやったり、そんな感じの生活を送っていました。そんな私に衝撃を与えたのが、当時話題になっていた「地方消滅(著:増田寛)」という一冊。

「いつか自分の故郷も消滅してしまうかもしれない」。「地方消滅」を読んでから、そうした危機感が私の中で渦を巻き、興味のあった「情報」の力で何とか地域に貢献できるようになりたいと思ったのが、今の道に進むキッカケとなりました。

私のように、一冊の本、また一本の記事で地域に興味を持ち、人生が変わったという人は身の回りに少なくありません。今度は自分自身が「変える側」になるべく、今後も情報発信を続けていきたいと思います。

という訳で、そんな活動の一端としてFledge地方創生アンバサダーに就任させて頂きました。今後とも、どうぞ山吹と長野県をよろしくお願いします。

提供元・Fledge

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