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Gノーズやレースでの活躍で印象深いのは「240Z」だったが
Gノーズやレースでの活躍で印象深いのは「240Z」だったが
1969年、従来のダットサン・スポーツ(日本名「フェアレディ」)後継として、ブリティッシュ・オープンスポーツ路線から一転、テールゲートを持ち実用性とスポーツ性を両立したファストバッククーペとして再出発した初代S30型「フェアレディZ」。
ダットサン・Zとして発売された北米では「Zカー(ズィーカー)」として、当初の目的どおりに大ヒットを果たしたほか、日本本国でも人気となり、2024年現在も販売中の6代目後期RZ34型まで、日本を代表するスポーツカーの1台としての伝統を続けています。
初代S30型については、Gノーズ(240ZG)やレースなどのモータースポーツ、特にサファリラリーでの総合優勝などからドラマ性が強い、2.4リッター直6のL24エンジンを搭載する「240Z」が後年まで人気の源で、印象深いファンも多いでしょう。
ただ、240Z自体は当初輸出専用モデル(ダットサン240Z)であり、日本国内では1971年に追加されたモデル。
日本では排気量が2リッター超だと自動車税が現在よりもはるかに高額な3ナンバー車となるため、240Zの追加以前は2リッター車のみで、販売の主力はSUツインキャブ版の直6SOHCエンジン「L20」を積む「Z」および「Z-L」です。
ただしL20はレギュラーガソリン仕様で125馬力、ハイオク仕様でも130馬力に留まるうえ、後にチューニングベースとしての素質が見込まれるとはいえ少々重く眠たい性格で、実用エンジンとしてはともかくスポーツカー向けとしては物足りない面がありました。
それではジャジャ馬の異名を取ったフェアレディ2000(SR311)後継としては物足りないということもあり、初期のホットモデルとして用意されたのがZ432です。