従来型銀行と違ってフィンテックに適したサービスを提供
従来型銀行との提携が必須となるフィンテックに対し、銀行側は中小規模フィンテックを顧客として重視していない状況だ。
従来型銀行の対応速度は遅く、APIキー取得だけで半年かかることも珍しくない。スタートアップにとって半年は一生にも等しい時間だ。しかも、銀行と提携できていても、一定規模まで成長するとプラットフォームからの排除通知が届いてしまう。
結局、フィンテックは他行に乗り換えるか、銀行との提携を回避するために免許取得を目指すかのどちらかになるという。Jarvis氏によるブログ記事からは、フィンテック企業が従来型銀行との取引にうんざりしている状況がよくわかる。
そのうえで同氏は、現代のフィンテック企業のために開発したGriffinのBaaSプラットフォームの優位性をエンジニアとしてこう強調している。「当社のプラットフォームは“”RESTful”」※で使いやすく、ドキュメンテーションも価格も透明性の高いものです。技術者が、技術者のために、エンドユーザーを念頭に置いて構築しています」2024年に53億2000万米ドルと推定されたBaaSの世界市場規模は、今後もCAGR26.6%という勢いで成長を続けると予測されている(Mordor Intelligenceによる調査)。銀行化後もGriffinの急成長は続きそうだ。
参照・引用元:Griffin
(文・五条むい)
※「restful」(落ち着いた、のんびりした)とREST (Representational State Transfer)をかけた言葉。「REST API」や「RESTful API」のように使用される。