「JCB GOLD EXTAGE」は、手頃な年会費でJCBゴールドの主なサービスを利用できるクレジットカードだ。20代限定で5年間という制約はあるが、高還元率などのメリットがあるこのカードの実力について解説しよう。

目次
1,カードの基本スペックと審査基準
2,ポイントサービス、還元率
3,JCB GOLD EXTAGEの3つのメリット
4,JCB GOLD EXTAGEの3つのデメリット
5,JCB GOLD EXTAGEがおすすめなのはどんな人?

1,カードの基本スペックと審査基準――20代のみ入会可能なゴールドカード

「JCB GOLD EXTAGE」は3,300円(税込)という手頃な年会費でJCBゴールドの主なサービスを利用でき、通常よりも高いポイント還元率が適用されるというメリットがある。

初めてのゴールドカードとして最適な「JCB GOLD EXTAGE」の基本スペックから見ていこう。

JCB GOLD EXTAGEの基本スペック……年会費、追加カード、電子マネーなど

国際ブランド JCB
年会費 3,300円(税込)※初年度無料
家族会員1名無料、2人目より1名につき1,100円(税込)
ポイントサービス Oki Dokiポイント
通常ポイント還元率 0.75%
海外利用分1%
ポイント交換対象 nanacoポイント
dポイント
JAL・ANAマイル など
空港ラウンジサービス 国内32空港+ハワイ・ホノルル
付帯保険 海外旅行傷害保険(利用付帯)
国内旅行傷害保険(利用付帯)
ショッピング保険(利用付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー 【別途カード発行】
QUICPay
【Apple Pay経由】
QUICPay

カードのデザインは「JCBゴールド」とほぼ同じで、ミッキーマウスをあしらったディズニー・デザインを選ぶこともできる。

審査基準・審査難易度……年収200万円以上が目安

公式サイトには、申し込み対象として「20歳以上29歳以下で、ご本人に安定継続収入のある方」と書かれている。つまり、「20代の人だけが入会できるカード」ということだ。

口コミ情報によると審査における年収条件は200万円以上と推測されており、国際ブランドが自社で発行するゴールドカードとしては、ハードルがかなり低いといえる。

このカードは、初回更新時(入会の5年後)に自動的に「JCBゴールド」へ切り替わり(審査あり)、年会費やサービスはゴールドのものが適用される。つまり、「JCB GOLD EXTAGE」は5年間だけ利用できるカードということだ。なお「JCBゴールド」に切り替わる際の審査における年収条件は、350万円以上とされている。

カードの初回更新(JCBゴールドへの切り替え)を迎える前に退会した場合は、カード発行手数料として本会員・家族会員とも1人あたり2,200円(税込)を支払わなければならない。

年会費を下げる方法……無料にもできる

自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録し、その利用分も含めて年1回以上ショッピングを利用すると、翌年度の年会費の支払い時に年会費分がキャッシュバックされるため、実質的な年会費は0円にる。

ただし、リボ払い手数料の負担が大きくならないように、繰り上げ返済などの工夫が必要になる。

ステータス性……JCBゴールドと比較

通常デザインの「JCB GOLD EXSTAGE」のカードフェイスは「JCBゴールド」とほぼ同じ。20代限定の年会費が安いカードということもあり、提供される特典・サービスは「JCB ゴールド」に比べると見劣りする点もある。

「JCB GOLD EXSTAGE」と「JCBゴールド」の年会費や特典・サービスを比較してみよう。

JCB GOLD EXTAGE JCBゴールド
本会員年会費(税込) 3,300円
※初年度無料
1万1,000円
※初年度無料
家族会員年会費(税込) 1人目無料、
2人目より1,100円
1人目無料、
2人目より1,100円
海外利用分ポイントアップ 2倍
年間ポイントアップ 最大1.5倍 最大1.6倍
空港ラウンジサービス 国内32空港+ハワイ・ホノルル
JCBプラザ 利用可
ゴールドサービス 利用可(一部例外あり) 利用可
旅行傷害保険 海外最高5,000万円
国内最高5,000万円
海外最高1億円
国内最高5,000万円
国内・海外航空機遅延保険 最高4万円
ショッピング保険 年間200万円限度 年間500万円限度

旅行保険やショッピング保険については「JCB ゴールド」のほうが手厚いが、年会費が「JCBゴールド」の約3分の1であることを考えると、かなりお得なクレジットカードであることは間違いない。

年間のポイントアップについては「JCBゴールド」のほうがやや条件が良いが、1.6倍が適用されるためには年間300万円以上のクレジット利用が必要だ。

2,JCB GOLD EXTAGEのポイントサービス、還元率は?――常時ポイント1.5倍

ここからは、クレジットカードを選ぶ際の基準になりやすいポイントサービスについて見ていこう。

Oki Dokiポイントが0.75%の還元率で貯まる

貯まるポイントは「Oki Dokiポイント」で、通常はクレジット支払い1,000円の利用ごとに1ポイント(最大5円相当)が貯まる。

入会後3ヵ月間は「新規入会ボーナス」としてポイント還元率が3倍(1.5%)になり、入会から約1~2年(入会のタイミングによる)は「EXTAGEボーナスポイント」として1.5倍(0.75%)になる。

それ以降は、年間クレジット利用金額が20万円(税込)以上の場合に1.5倍になる。ひと月あたり1万6,000円強と容易に達成できる条件なので、このカードの通常ポイント還元率は0.75%と考えてよいだろう。

ポイントの交換対象……多種多様な他社ポイント・マイルに交換可能

ポイントは賞品のほか、各社ギフト券やポイント、航空マイルなどに交換できる。また、カード利用代金の支払いやAmazonの支払いにも充当可能。交換対象によるが、おおよそ1ポイント→4~5円のレートだ。利用・交換・移行対象の一部を紹介しよう。

利用・交換・移行対象 必要ポイント 交換対象単位
nanacoポイント 200P 1,000P
ビックポイント
WAONポイント 800P
dポイント
楽天ポイント
楽天Edy 600円分
スターバックスカードチャージ 800円分
JALマイル 500P 1,500マイル
ANAマイル
キャッシュバック(カード利用代金充当) 1P 3円
Amazonのショッピング代金に充当 3.5円
Google Play ギフトコード 250P 1,000円分
App Store & iTunes ギフトカード
nanacoギフト
Pontaポイント

交換対象となる他社ポイントやマイル、電子クーポンなどの種類が多彩であることがわかる。選択肢が多いので、これまで貯めていたポイントもまとめられる可能性が高い。

ポイントアップの6つの方法

このカードには、ポイントアップの方法がいくつか用意されている。ここでは、押さえておきたい6つの方法を紹介する。

・方法1, 新規入会ボーナス・EXTAGEボーナスを活用

前述のとおり、入会後3ヵ月間は「新規入会ボーナス」としてポイント付与が3倍になる。高額な買い物をするタイミングで入会すれば、効率よくポイントを獲得できるだろう。また、ポイント付与が1.5倍になる「EXTAGEボーナスポイント」が適用されるように、年間クレジット利用金額は20万円(税込)を超えるようにしたい。

・方法2,海外利用分はポイント2倍

海外加盟店でのショッピング利用分は、自動的にポイントが2倍になる。海外旅行ではなるべくこのカードで支払うようにすれば、より多くのポイントを獲得できるはずだ。

・方法3,JCBトラベル利用でポイント5倍

JCBトラベルで海外・国内パッケージツアー、東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル宿泊パッケージプラン、国内宿泊予約を利用するとポイントが5倍(2.5%還元)になる。これで獲得したポイントに限らず、Oki Dokiポイントは1ポイント→4円分としてJCBトラベルでの支払いに充当できる。

・方法4,ポイント優待店でポイントが最大10倍に

ポイント優待店「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」でのショッピング利用分は、所定の倍率でポイント付与率が上がる。優待店の一部を倍率別に紹介しよう。

10倍

スターバックスカードへの
オンライン入金・オートチャージ
JCB海外おみやげサービス

6倍

オリックスレンタカー

5倍

AOKI 洋服の青山 アレックス
キッザニア東京・甲子園 ホテル椿山荘東京 ラグーナテンボス

4倍

タイムズロードサービス

3倍

Amazon セブン-イレブン 京王百貨店 小田急百貨店
高島屋 ワタミグループ 東武百貨店池袋店 OWNDAYS

2倍

昭和シェル石油 ビックカメラ コジマ モスフードサービス
タイムズパーキング ハックドラッグ ハッピー・ドラッグ 金光薬品
ドミノ・ピザ ニッポンレンタカー 三井のリパーク 成城石井
玉川高島屋S・C コナカ U-NEXT 箱根小涌園
ユネッサン

・方法5,ポイントサイト「Oki Dokiランド」でポイント3倍以上

Amazon、楽天市場、Yahoo!JAPANショッピングなど主要なネットショップが登録されているポイントサイト「Oki Dokiランド」を経由した購入分は、通常2倍~最大20倍となる。ただし、「JCB GOLD EXTAGE」ではよりお得にポイントが貯まり、例えばポイント2倍のショップでは3倍のポイントが付与される。

・方法6,自動リボ払いサービス「スマリボ」の支払い分でポイント2倍

自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録し、リボ払い手数料を含む支払いがあった場合、その支払い分のOki Dokiポイントが2倍になる。ただし、ポイントアップ分よりもリボ払い手数料のほうが高いので、ポイントアップ手段としては使えない。あくまでもリボ払いを少しお得にしてくれるものと考えよう。

3,JCB GOLD EXTAGEの3つのメリット――お得なゴールドサービス、便利なJCBの基本サービス、充実した付帯保険

次に、このカードを特徴づける3つのメリットを紹介しよう。

メリット1,空港ラウンジなど「JCBゴールド」のサービスの一部を利用できる

このカードでは、「JCBゴールド」と同じく空港ラウンジサービスが提供される。国内32空港とハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の空港ラウンジを無料で利用可能。国内の対象空港は以下のとおり。

旭川空港 新千歳空港 函館空港 青森空港
秋田空港 仙台空港 成田空港 羽田空港
富士山静岡空港 中部国際空港セントレア 新潟空港 富山空港
小松空港 大阪国際空港(伊丹空港) 関西国際空港 神戸空港
岡山桃太郎空港 広島空港 米子空港 出雲空港
山口宇部空港 高松空港 徳島空港 松山空港
福岡空港 北九州空港 長崎空港 大分空港
熊本空港 宮崎ブーゲンビリア空港 鹿児島空港 那覇空港

また、以下のゴールドカード向けサービスも利用できる。

サービス名 サービス内容
ドクターダイレクト24(国内) 医療・健康・介護・育児などに関する
相談や医療機関の案内など、
医師や看護師が24時間・年中無休・
相談料無料で対応してくれる
健康チェックサービス 在宅で継続した健康管理ができるサービス
手荷物無料宅配券サービス JCBトラベルデスクで5万円以上の
海外パッケージツアーに申し込み、
カードで代金を支払うと、
1組につき往復分の手荷物無料宅配券
(往復分)がプレゼントされる
ハーツレンタカー割引サービス 世界各地の「ハーツレンタカー」を
お得に利用できる割引サービス

「JCBゴールド」のサービスの一部を利用できるため、実際に利用してみることで5年後にゴールドへ移行するかどうかを判断しやすくなるだろう。

メリット2,JCBの充実したトラベルサービスを利用可能 旅行がもっと便利に

JCBの自社発行カードに共通するサービスとして、充実したトラベルサービスを利用できる。詳細は以下のとおりだ。

サービス名 サービス内容
JCBプラザ
JCBプラザ ラウンジ
海外サービス窓口「JCBプラザ」
「JCBプラザ ラウンジ」でレストラン・
オプショナルツアーの予約、各種チケットの確保、
トラブル対応などのサービスが提供される
JCBプラザコールセンター
(日本)
海外旅行前にレストランなどを予約・手配できる
JCBプラザコールセンター
(海外)
24時間・年中無休で海外旅行中の事故・
緊急トラブル時に電話対応してくれる
「ワイキキ・トロリー」無料 ワイキキ-アラモアナ間を結ぶシャトルバス
「ワイキキ・トロリー」の乗車代金が無料に
海外WiFiレンタル
「JCB GLOBAL WiFi」優待
定価より20%オフ、受渡・返却手数料が無料に
海外レンタカー優待 海外レンタカーを5~25%オフで利用できる
空港宅配優待 自宅-空港間の手荷物宅配を15%オフで利用できる
高品質スーツケース
格安レンタル
ブランドスーツケースを格安でレンタルできる。
変換プラグ・変圧器・スーツケースベルトの
3点セットを無料でレンタルできる

これらはゴールドカードでなくても利用できるサービスではあるが、他社のゴールドカードで提供されるものや、それ以上の内容のものも含まれている。これらのサービスは、このカードの大きなメリットといえるだろう。

メリット3,最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険、年間200万円限度のショッピング保険が付帯 安心して旅行ができる

このカードには海外・国内旅行傷害保険(利用付帯)のほか、ショッピング保険も付帯する。

・旅行傷害保険……海外・国内とも最高5,000万円補償

海外・国内旅行傷害保険は利用付帯(旅行代金をカードで支払うと付帯)で、補償金額は海外・国内とも最高5,000万円だ。

海外旅行傷害保険(利用付帯)

保険項目 補償内容
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
傷害治療費用 200万円限度(1事故)
疾病治療費用 200万円限度(1疾病)
賠償責任 3,000万円限度(1事故)
携行品の損害
※自己負担額1事故3,000円
1旅行中50万円限度
保険期間中100万円限度
救援者費用等 200万円限度

国内旅行傷害保険(利用付帯)

保険項目 補償内容
死亡・後遺障害 最高5,000万円
入院(※) 日額5,000円
手術(※) 5,000円×(10倍・20倍・40倍)
1事故につき1回限度
通院(※) 日額2,000円

※8日以上の治療が対象

・ショッピングガード保険(ショッピング保険)……年間200万円限度

カードで購入した商品が、購入日から90日以内に偶然の事故で損害を被った場合、年間200万円を限度として補償される(自己負担額:1事故3,000円)。

旅行傷害保険はゴールドカードのものとしては少し物足りないが、年会費が3,300円(税込)であることを考えると十分といえるだろう。ショッピングガード保険も同様だ。

4,JCB GOLD EXTAGEの3つのデメリット――国際ブランド、通常ポイント還元率、中途退会時のペナルティ

メリットの多い「JCB GOLD EXTAGE」にも、以下のようなデメリットがある。

デメリット1,国際ブランドはJCBのみ

JCB自社発行カードであるため、当然国際ブランドはJCBのみだ。JCBは国内では加盟店が多いので問題ないが、海外ではVISAやMastercardと比べて加盟店数が少ないため、やや不便かもしれない。海外旅行の際、VISAかMastercardブランドのカードとの併用が必要になるだろう。

デメリット2,通常のポイント還元率が高くない

基本的にポイント還元率は0.75%になるが、通常の還元率が0.5%と高くないため、ポイントを貯めやすいカードとはいえない。年会費無料でポイント還元率が1%以上のクレジットカードがあることを考えると、ポイントを目的に作るカードでないことは明らかだ。

デメリット3,中途退会時にペナルティがある

前述のとおり、「JCB GOLD EXTAGE」ではカードの初回更新(JCBゴールドへの切り替え)までに退会した場合、カード発行手数料として本会員・家族会員ともに1人あたり2,200円(税込)を支払わなければならない。これは実質的なペナルティであり、「確実に5年間使い続けられる人でなければ作らないほうがよい」ということになる。

5,JCB GOLD EXTAGEはどんな人におすすめ?

将来「JCBゴールド」を持つつもりがあるなら、20代のうちに「JCB GOLD EXTAGE」を作ることをおすすめしたい。ゴールドカードの入門編としてサービスの一部を体験できることに加えて、ゴールドに切り替わる際の審査で有利に働く可能性もあるからだ。このカードは「JCBゴールド」へ誘導する役割を担っていると考えられるため、ゴールドの審査にも通りやすいと考えるのが自然だろう。

「JCB GOLD EXTAGE」自体のスペックで考えても、トラベル関係、特に空の旅に強いカードであることは確かなので、旅行が多い人にもおすすめできる。

 

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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