「ANAゴールドカード」は、ANAマイルが貯まるクレジットカードとして人気がある。ここでは、全5種類のカードを徹底比較。VISAとJCBはどちらを選べばいいか、還元率や年会費や審査難易度は? マイルを効率的に貯めて、お得で快適な空の旅を楽しむためのクレジットカード選びの参考にしてもらいたい。

目次
1,「ANAゴールドカード」の審査基準
2,「ANAゴールドカード」の年会費とマイル還元率を比較
3,ANAマイル&スカイコインの獲得シミュレーション 一番貯まるのはどれ?
4,マイル還元率をアップする方法
5,「ANAゴールドカード」の還元率以外の4つのメリット
6,どの「ANAゴールドカード」を選ぶべきか?

1,「ANAゴールドカード」6枚の審査基準 300万円以上は必要?ソラチカ、VISA、マスター、JCB、ダイナース、アメックス

「ANAゴールドカード」は、どのくらいの年収があれば手に入るのだろうか? クレジットカードの審査基準は、各社とも非公開となっているので口コミからの情報になってしまうが、300万円以上は必要で、確実に手に入れたいなら500万円以上は必要と言われている。

参考までに、申し込み資格を紹介しておく。これはあくまでも申し込み可能な条件を示したものであり、審査基準ではないので注意してほしい。
 

カード名 申し込み資格
ANA VISAワイド
ゴールドカード
原則として、満20歳以上で本人に安定継続収入のある方
ANA マスターワイド
ゴールドカード
原則として、満20歳以上で本人に安定継続収入のある方
ANA JCBワイド
ゴールドカード
20歳以上(学生不可)で本人に安定継続収入のある方
ソラチカゴールドカード
(ANA To Me CARD
PASMO JCB GOLD)
20歳以上(学生不可)で本人に安定継続収入のある方
ANAダイナースカード 年齢27歳以上
ANAアメリカン・
エキスプレス・
ゴールド・カード
20歳以上、定職がある方(年金受給者可)

これを見る限り、「ANAゴールドカード」6種のうち、ダイナースクラブのものは他ブランドに比べて審査基準がより厳しいようだ。一般的に、年齢が若いほうが年収基準は緩くなる。

2,「ANAゴールドカード」6枚の年会費・マイル還元率を比較!どれを選べばいい?

「ANAゴールドカード」はどれも、各カード会社のポイントをお得なレートでANAマイルに移行できる。またANA航空券をカード購入すると、より多くのマイルを獲得できる仕組みになっている。なお、6枚ともマイルへの移行に上限はない。

ソラチカ、VISA、マスター、JCB、ダイナース、アメックスの基本スペックを比較

「ANAゴールドカード」のマイルに関するポイントを押さえたところで、まずは各カードの

  • 年会費
  • ポイント還元率
  • マイル換算率
  • ANA航空券決済時マイル還元率

    を比較してみよう。
     

カード名 年会費
(税込)


マイル
換算率
ANA
航空券
購入マイル
ANA
AMEX
ゴールドカード

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
詳細はこちら
3万
4,100
1.0
%
1ポイント
=1マイル
100円=
3マイル
相当
AMEXならではのサービスや保険が充実
ANA
VISAワイド
ゴールドカード

ANA VISAワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万
5,400
1.0
%
1ポイント
=2マイル
100円=
2マイル
相当
マイル換算率が他のanaカードより高い
ANA
マスターワイド
ゴールドカード

ANA マスター ワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万
5,400
1.0
%
1ポイント
=2マイル
100円=
2マイル
相当
基本的な特徴はVISAカードと同じ
ANA
JCBワイド
ゴールドカード

ANA JCBー ワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万
5,400
1.0
%
1ポイント
=10マイル
100円=
1マイル
相当
旅行傷害保険が海外では最高1億円
国内では最高5000万円
ソラチカ
ゴールドカード

ソラチカゴールドカード
詳細はこちら
1万
5,400
1.0
%
1ポイント
=10マイル
100円=
2マイル
相当
東京メトロの乗車でポイントが貯まる
ANA
ダイナース
カード

ANAダイナースカード
詳細はこちら
2万
9,700
1.0
%
1ポイント
=1マイル
100円=
2マイル相当
ポイントの有効期限や移行上限なし

カード名 年会費
(税込)
還元率 マイル
換算率
ANA
航空券
購入マイル
ANA・AMEX・ゴールドカード
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
詳細はこちら
3万4,100円 1.0% 1ポイント
=1マイル
100円=
3マイル
相当
AMEXならではのサービスや保険が充実
ANA・VISAワイド・ゴールドカード
ANA VISAワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万5,400円 1.0% 1ポイント
=2マイル
100円=
2マイル
相当
マイル換算率が他のanaカードより高い
ANA・マスターワイド・ゴールドカード
ANA マスター ワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万5,400円 1.0% 1ポイント
=2マイル
100円=
2マイル
相当
基本的な特徴はVISAカードと同じ
ANA・JCBワイド・ゴールドカード
ANA JCBー ワイドゴールドカード
詳細はこちら
1万5,400円 1.0% 1ポイント
=10マイル
100円=
1マイル
相当
旅行傷害保険が海外では最高1億円
国内では最高5000万円
ソラチカゴールドカード
ソラチカゴールドカード
詳細はこちら
1万5,400円 1.0% 1ポイント
=10マイル
100円=
2マイル
相当
東京メトロの乗車でポイントが貯まる
ANAダイナースカード
ANAダイナースカード
詳細はこちら
2万9,700円 1.0% 1ポインt
=1マイル
100円=
2マイル相当
ポイントの有効期限や移行上限なし

ソラチカ、VISA、マスター、JCB、ダイナース、アメックスの6枚はマイルの観点ではどれを選べばいい?

どのクレジットカードも、通常のクレジットカード利用のマイル還元率は1%。年会費を考慮すると、マイルを貯めるのが主に「陸」の場合、ソラチカ、VISA、マスター、JCBを選んだほうがお得だろう。特にVISAとマスターに関しては、リボ払いとウェブ明細書の申し込みで年会費を1万450円(税込)まで安くすることができ年会費負担が軽い。

また、東京メトロ等の利用で貯めた「メトロポイント」を、100メトロポイント→90マイルのレートでANAマイルに交換できるソラチカは「陸」で強力にマイルを稼いでくれるカードだ。日常的に東京メトロを利用しているならこれを第一に検討したい。

アメックスはこの中で最も年会費が高いが、ANA航空券決済時のマイル還元率が3%になることから、飛行機をよく利用する人はこちらも検討してみるといいだろう。

VISAやマスター、JCBに比べると年会費が高い「ANAダイナースカード」は、ポイント有効期限が無期限。アメックスブランドよりも航空券購入時の還元率は低いが、年会費が安いという特徴がある。頻繁に飛行機に乗るわけではないが、マイルをじっくり貯めて遠い国への旅行で使うという人は、ダイナースブランドのカードを検討するといいだろう。

3,「ANAゴールドカード」6枚のマイル&スカイコイン獲得シミュレーション どれが一番貯まる?

このように、ANAマイルが貯まる「ANAゴールドカード」6枚にはそれぞれ特徴がある。では実際に、この6枚のクレジットカードでどのくらいマイルが貯まるのだろうか? またマイルで航空券が取れない場合に役に立つANAスカイコインへの交換レートはどうなっているのか? 年間のクレジット利用金額別に、マイル獲得数・ANAスカイコイン獲得数のシミュレーションをしてみよう。

なお、ANAゴールドカードを持つ人はANA航空便をよく利用すると思われるので、年間利用金額の10%をANA航空券の決済に使うとしてシミュレーションしたものを併せて紹介する。

ANAゴールドカード5枚の年間利用額別マイル獲得数

ANA VISAワイドゴールドカード
ANA マスターワイドゴールドカード
ANA JCBワイドゴールドカード
ANAダイナースカード
ANAアメリカン・エキスプレス
・ゴールド・カード
年間利用額 通常クレジット決済 ANA航空券決済が
年間利用額の10%の場合
通常クレジット決済 ANA航空券決済が
年間利用額の10%の場合
200万円 2万マイル 2万2,000マイル 2万マイル 2万4,000マイル
300万円 3万マイル 3万3,000マイル 3万マイル 3万6,000マイル
400万円 4万マイル 4万4,000マイル 4万マイル 4万8,000マイル
500万円 5万マイル 5万5,000マイル 5万マイル 6万マイル
600万円 6万マイル 6万6,000マイル 6万マイル 7万2,000マイル
700万円 7万マイル 7万7,000マイル 7万マイル 8万4,000マイル
800万円 8万マイル 8万8,000マイル 8万マイル 9万6,000マイル
900万円 9万マイル 9万9,000マイル 9万マイル 10万8,000マイル
1,000万円 10万マイル 11万マイル 10万マイル 12万マイル

年間のクレジット利用額が200万円で、その10%がANA航空券決済の場合は、VISA、マスター、JCB、ソラチカ、ダイナースの場合は2万2,000マイル。アメックスは2万4,000マイル。その差は2,000マイルだ。

アメックスの年会費は3万4,100円で年会費1万5,400円のJCBと比べると、1万8,700円高い。しかし年間900万円使えばアメックスは10万8,000マイル、JCBなどは9万9,000マイル貯まり、その差は9,000マイルになる。1マイルは一般的に2円の価値があるとされているので、9,000マイルの差は1万8,000円相当の差ということになり、年会費が安いカードブランドの「ANAゴールドカード」と比べても、だいたい同じくらいのお得度となる。

ここでは年間利用金額の10%をANA航空券の決済に使うことを前提としたが、ANA航空券決済の利用額の比率が大きい場合は、年間利用額の総額が少額でも十分に元がとれるだろう。また、これは付帯保険など他の特典は考慮せず、マイル還元率だけに注目していることに留意してもらいたい。

ANA航空券決済の利用額が大きい場合は、年間利用額が少額でも十分に元がとれるだろう。また、これは付帯保険など他の特典は考慮せず、マイル還元率だけに注目した場合というのは注意してもらいたい。

ANAゴールドカード6枚のスカイコイン交換レート

「ANAスカイコイン」とは、ANAサイト上で国内・国際航空券や旅行商品の支払いに10コイン単位で使用できる電子クーポンのこと。繁忙期などは上級ランク会員でないとマイルでチケットが取れないことが多いが、スカイコインはサイト内では現金同様に使えるので、ハイシーズンでも航空券が取りやすい(有効期限は1年)。またANAスカイコインの不足分を、クレジットカードで支払うことができるのも便利だ。

ANAスカイコインは、マイルから交換することができる。
 

交換マイル数 交換コインレート、コイン数
ANAゴールドカード ANAカード(一般・ワイド)
1~9,999マイル 1倍:1~9,999コイン 1倍:1~9,999コイン
1万マイル 1.2倍:1万2,000コイン 1.2倍:1万2,000コイン
2万マイル 1.3倍:2万6,000コイン 1.3倍:2万6,000コイン
3万マイル 1.4倍:4万2,000コイン 1.4倍:4万2,000コイン
4万マイル 1.5倍:6万コイン 1.5倍:6万コイン
5万マイル~20万マイル 1.6倍:8万~32万コイン 1.5倍:7万5,000~30万コイン

5万~20万マイルをANAスカイコインに交換する場合、一般のANAカードよりもANAゴールドカードのほうが交換レートが高いので、お得だ。スカイコインに変える前提でマイルを貯めている場合は、「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」のポイント有効期限が無期限という特徴がより活きてくるだろう。

「ANAダイナースカード」では、ANAマイルを経由しなくても1,000リワードポイントを1,200ANAスカイコインに交換できる。他のゴールドカードよりも、ANAコインを効率良く貯めることができるはずだ。

4,「ANAゴールドカード」のマイル還元率をアップする方法 各種カード共通・個別の優待を紹介

「ANAゴールドカード」には、クレジットカード利用などでよりANAマイルが貯まりやすい仕組みになっている。

「ANAゴールドカード」6枚に共通する2つのマイル優待

まずは、「ANAゴールドカード」に共通するボーナスマイル特典を紹介しよう。

・1,入会時、継続時のボーナスマイル
カード入会時と毎年の継続時にボーナスマイルが贈呈されるほか、搭乗時は通常のマイルにボーナスマイルが加算される。
 

入会時マイル贈呈 2,000マイル
継続時マイル贈呈 2,000マイル
搭乗マイル加算 通常マイルに25%プラス

・2,ANAカードマイルプラス加盟店でのボーナスマイル
また、ANAカードマイルプラス加盟店でのクレジットカード利用で、通常のクレジット利用ポイントに加えて、100円(税込)または200円(税込)につき1マイルボーナスマイルが付与される。ANA航空券や機内販売では100円(税込)につき1マイルが付与されるので、クレジット利用ポイントからの移行分と合わせて合計2%のマイル還元率となる。

ANAグループ以外の加盟店についてもいくつか紹介しておこう。

ショップ名 ボーナスマイル付与数
高島屋 200円→1マイル
大丸・松坂屋
スターバックス
東京無線タクシー
セブン-イレブン
マツモトキヨシ 100円または200円→1マイル

加盟店の業態は、ホテル、レストラン、百貨店・ショッピングモール、各種交通機関、スーパー・コンビニ・ドラッグストア、総合通販、家電量販店など多岐にわたる。店舗の選択に迷ったら、ANAカードマイルプラス加盟店を意識的に選ぶことで、マイルを効率良く貯められるはずだ。

何気なく立ち寄るコンビニをセブン-イレブンにするだけでも、貯まり方はぐんとアップする。

そのほか、各種クレジットカード特有のポイント優待も用意されている。カードごとに紹介していこう。

「ANA VISAワイドゴールドカード」「ANA マスターワイドゴールドカード」のボーナスポイント優待

これら2つのカードには、三井住友カードが提供するボーナスポイントプログラムが適用される。このプログラムで使用したいのが、「ステージボーナス」「ココイコ&ポイントUPモール」「マイペイすリボ」の3つだ。

・ボーナスポイントプログラム
新しいボーナスポイントプログラムが2021年2月から開始され、毎月のショッピング利用金額に応じてボーナスポイントが付与される。ボーナスポイント付与条件は次の通り。
 

毎月のショッピング合計金額 ボーナスポイント数
15万円(税込)未満の場合 5万円ごとに50P
15万円(税込)以上の場合 5万円ごとに100P

・ココイコ&ポイントUPモール――アプリから簡単に利用できる
事前にエントリーし対象店舗でカード利用すると、ポイントアップやキャッシュバックを受けられる「ココイコ!」というサービスがある。以下は、対象店舗の一部だ。
 

対象店舗 ポイントアップ率 キャッシュバック
大丸 3倍 1%
タカシマヤ
東急ハンズ
松坂屋
東急百貨店
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
ビックカメラ 2倍 0.5%
紀伊國屋書店

そのほか、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどが揃うポイントサイト「ポイントUPモール」経由のネットショッピングで、ポイントが最大20倍になる。

この2つは、会員であれば三井住友カードが提供する「Vpass」というアプリから簡単に利用できるので、ストレスなく効率的にマイルを貯めることができるはずだ。

・マイペイすリボ――リボ払い設定をするだけでボーナスポイント付与
「マイペイすリボ」とは、リボ払い設定のこと。リボ払い手数料が月に1円でも発生した場合、通常ポイントとは別に200円→1ボーナスポイントが貯まり、ボーナスポイントは5ポイント→3マイルと交換できる。つまり、1,000円の利用で13マイル獲得できるのだ。

ウェブでリボ払い金額の設定を変更できるので、リボ払い金額を毎月の支払い額ぎりぎりに設定すれば、手数料を最小限に抑えることができる。たとえば、月の支払いが8万1,000円の場合は、リボ払い金額を8万円に設定するといいだろう。

なお「ANA VISAワイドゴールドカード」「ANA マスターワイドゴールドカード」は、この「マイペイすリボ」の利用で年会費が3,850円(税込)割引になる。WEB明細サービスにするとさらに1,100円(税込み)割引になるので、年会費を1万450円まで抑えることができる。

>>「ANAワイドゴールドカード(Visa/MasterCard)」の詳細を見る(公式サイトへ)
 

「ANA JCBワイドゴールドカード」のボーナスポイント優待

「ANA JCBワイドゴールドカード」で注目しておきたいボーナスポイントプログラムは、JCBスターメンバーズの「Oki Dokiボーナスアップ」、ショッピングサイト「Oki Dokiランド」、「Edyチャージボーナス」の3つだ。

・JCBスターメンバーズのOki Dokiボーナスアップ――年間利用金額でポイントアップ
「ソラチカカード」のところで挙げた通り、「JCBスターメンバーズ」は、一定金額以上利用した人に適用されるサービスで、年間利用金額に応じ、その翌年1年間、最高25%までポイントアップされることになる。ポイントアップ率は先に挙げた表を参照のこと。

・Oki Dokiランド――JCBのポイント優待サイト
先に紹介したように、ポイントサイト「Oki Dokiランド」経由のショッピング分には最大20倍のポイントが付与されるので、ネットショッピングの際にはここの経由を忘れないようにしたい。

・楽天Edyチャージによるマイル付与――電子マネーでの優待
「ANA JCBワイドゴールドカード」では、楽天Edyにチャージすると200円→1マイルが付与される。注意したいのは、楽天Edyへのチャージ分はクレジット利用ポイントの付与対象外となることだ。

>>「ANAワイドゴールドカード(JCB)」の詳細を見る(公式サイトへ)
 

「ソラチカゴールドカード(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)」のボーナスポイント優待

「ソラチカゴールドカード(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)」で注目しておきたいボーナスポイントプログラムは、JCBスターメンバーズの「Oki Dokiボーナスアップ」、ショッピングサイト「Oki Dokiランド」、「To Me CARD提携店」の3つだ。

・JCBスターメンバーズのOki Dokiボーナスアップ――年間利用金額でポイントアップ
「JCBスターメンバーズ」は、一定金額以上利用した人に適用されるサービスで、年間利用金額に応じ、その翌年1年間、最高25%までポイントアップされるプログラムが用意されている。ポイントアップ率は以下の通り。
 

1年間の利用金額合計(税込) 翌年のポイントアップ率
300万円以上 25%アップ
100万円以上 20%アップ
50万円以上 10%アップ

・Oki Dokiランド――JCBのポイント優待サイト ポイントサイト「Oki Dokiランド」経由のショッピング分には、最大20倍のポイントが付与されるので、これもうまく利用したい。ショッピングサイトには、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングやヤフオク!なども含まれる。

・To Me CARD提携店――街なか店舗等でメトロポイントが貯まる
「To Me CARD提携店」の一部ではクレジット利用ポイントとは別に、メトロポイントが付与される。対象店舗・サービスとポイント付与ルールについては次の通り。
 

対象店舗・サービス ポイント付与ルール
三越 1,000円(税込)につき
メトロポイント5P付与
京都嵯峨料理 良彌・奥の庭 1,000円(税込)につき
メトロポイント50P付与
京土産専門店「良彌」「花菱」 3,000円(税込)につき
メトロポイント150P付与
メトログリーン東陽町 1,000円(税込)につき
メトロポイント5P付与
毎日新聞(購読料) ①6ヵ月以上の新規購読契約で
メトロポイント1,800P付与
②上記①かつ6ヵ月以上の
購読契約更新でメトロポイント1,000P付与
③既存の購読契約の支払い方法を
このカードに切り替えるとメトロポイント500P付与
日経ビジネス(購読料) ① 1年購読の新規申し込みで
メトロポイント400P付与
② 3年購読の新規申し込みで
メトロポイント1,000P付与
※ANAマイルを直接貯めることも可能
週刊ダイヤモンド(購読料) 1年間50冊→ 特別価格2万5,000円+250P付与
2年間100冊→特別価格4万3,500円+435P付与
3年間150冊→特別価格5万7,700円+577P付与
※ANAマイルを直接貯めることも可能

>>「ソラチカゴールドカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

「ANAダイナースカード」のボーナスポイント優待

ボーナスポイントとして、ポイントアップ加盟店(ホテル・レストラン・各種ショップ/サービス)では100円につき1ポイントが加算される。ポイントアップ加盟店は、マリオットホテルやグランドプリンスホテルなど、ダイナースにふさわしい高級ホテルも対象になっている。

また、ポイントサイト「ダイナースクラブ ポイントモール」の利用で、ボーナスポイントやキャッシュバックを受けられる。ここには、楽天市場やYahoo!ショッピングに加えて、エクスペディアや一休.comなどもラインナップされている。

さらに、JCBと同様、楽天Edyへのチャージでは200円につき1マイルが付与される。

>>「ANAダイナースカード」の詳細を見る(公式サイトへ)
 

「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」のボーナスポイント優待

ANAグループ店舗の利用でポイントが2倍になるのが最大の特徴だろう。これは、ANAカードマイルプラス加盟店で付与されるマイルとは別だ。1ポイント→1マイルで交換できることを考えると、ANAグループ店舗でのクレジット利用のマイル還元率は3%になる。

旅行に強いアメックスらしく、海外の百貨店でも下記の表のようにボーナスマイルが付与される。
 

対象店舗 マイル付与レート
アレクサンドラ・ソジュフェル(パリ)
ハロッズ
リバティ
セルフリッジ(ロンドン)
ロッテ百貨店(ソウル)
100円につき1マイル
シンガポール高島屋(シンガポール) 200円につき1マイル

5,「ANAゴールドカード」の還元率以外の4つのメリット 空港ラウンジ利用、旅行保険など

ここまではマイル還元率について紹介してきたが、他にもゴールドカードにふさわしい特典・サービスが用意されている。空港ラウンジや旅行保険など、主だったものを紹介してこう。

メリット1,空港ラウンジの無料利用 ダイナースなら1,000ヵ所以上を利用できる

各カード会社から、空港ラウンジを無料利用できるサービスが提供される。空港ラウンジサービスの内容は以下のとおりだ。
 

カード名 対象空港
ソラチカゴールドカード
(ANA To Me CARD
PASMO JCB GOLD)
国内主要32空港+ハワイ・ホノルル
ANA VISAワイド
ゴールドカード
国内主要31空港+ハワイ・ホノルル
ANA マスターワイド
ゴールドカード
国内主要31空港+ハワイ・ホノルル
ANA JCBワイド
ゴールドカード
国内主要31空港+ハワイ・ホノルル
ANAダイナースカード 国内主要31空港+世界各地の主要空港
ANAアメリカン・エキスプレス・
ゴールド・カード
国内主要28空港+ハワイ・ホノルル

特に、「ANAダイナースカード」の対象空港は国内外1,000ヵ所以上と非常に多い。またアメックスとダイナースには、空港からの手荷物無料宅配サービスも付帯している。年会費がVISA、マスター、JCBよりも高い分の特典と考えられる。

メリット2,充実した旅行保険 海外旅行障害保険は6枚とも自動付帯

航空会社系クレジットカードということもあり、旅行傷害保険の補償内容は各社とも充実している。

なお、「自動付帯」とは旅行代金のカードでの決済の有無にかかわらず保険が適用されるもので、「利用付帯」とは旅行代金をカードで決済した場合にのみ適用されるものだ。「家族特約」とは、家族カードを持たない家族にも保険が適用されることをいう。
 

カード名 海外旅行
傷害保険
国内旅行
傷害保険
その他の
旅行保険
ANA VISA
ワイドゴールドカード
5,000万円
(自動付帯・家族特約付き)
5,000万円
(自動付帯)
・最高2万円の
国内航空便遅延保険
(利用付帯)
・最高5,000万円の
国内航空傷害保険
(自動付帯)
ANA マスター
ワイドゴールドカード
5,000万円
(自動付帯・家族特約付き)
5,000万円
(自動付帯)
・最高2万円の
国内航空便遅延保険
(利用付帯)
・最高5,000万円の
国内航空傷害保険
(自動付帯)
ANA JCB
ワイドゴールドカード
最高1億円
(利用付帯分5,000万円・
家族特約付き)
5,000万円
(自動付帯)
・最高4万円の海外・
国内航空機遅延保険
・最高5,000万円の
国内航空傷害保険
(自動付帯)
ANAダイナースカード 最高1億円
(自動付帯分5,000万円)
最高1億円
(自動付帯分
5,000万円)
ANAアメリカン・
エキスプレス・
ゴールド・カード
最高1億円
(利用付帯・
家族特約付き)
最高5,000万円
(利用付帯・
家族特約付き)

最高で1億円まで補償されるので、海外旅行での安心感をより高めてくれるだろう。

メリット3,ビジネスクラスカウンターでチェックインできる

国際線利用時、エコノミークラスでもカードを提示すればビジネスクラスカウンターでチェックインできる(同行者は利用不可)。

ハイシーズンは特に混み合うチェックインカウンター避けられるのは、飛行機での旅行が多い人にはうれしいところ。

メリット4,ANAグループ店舗などでの割引特典でお得に

ゴールドだけの特典ではないが、ANAカードにはANAグループ店舗などで割引を受けられる特典が付いている。割引率は以下のとおりだ。
 

対象 オフ率
ANA国内線・国際線機内販売 10%オフ
空港免税店 10%オフ
ANA FESTA(空港内店舗) 5%オフ
ショッピングサイト「ANAショッピング A-style」 5%オフ
新宿高島屋SHILLA&ANA(免税店) 10%オフ
ANAビジネスソリューション公開講座受講料 15%オフ
セントラルパーキング成田 駐車料金特別割引、マイル付与
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン お得な宿泊料金よりさらに5%オフ
朝食無料&ウェルカムドリンクサービス
JRホテルクレメント高松 正規料金より20%オフ
朝食無料・ウェルカムドリンク
レンタカー割引 国内5%オフ
海外5~20%オフ

この中で空港免税店10%オフは、ANA一般カードには付帯していない優待だ。

6,どの「ANAゴールドカード」を選ぶべきか?

最後にどの「ANAゴールドカード」を選ぶべきか、判断基準を参考までに挙げていこう。

これらのクレジットカードは、税込年会費1万5,400円の4枚(ソラチカ、Visa、マスター、JCB)と、2万~3万円台の2枚(ダイナース、アメックス)に大きく分けられる。

トラベル、グルメ、レジャーなどの分野でより充実した特典・サービスを受けられるのは年会費の高額な後者だが、ダイナースクラブとアメリカン・エキスプレスは、VISAやMasterCardと比べて加盟店が少ないため、特に海外旅行時には他の国際ブランドのカードと併用する必要がある。メインカードとして1枚持つならば、「ANA VISAワイドゴールドカード」「ANA マスターワイドゴールドカード」がおすすめということになるだろう。

他のカードと併用することを前提として特典・サービスの充実を図るなら、「ANAダイナースカード」「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」も検討したい。旅行やグルメを楽しみたい人には、さまざまなメリットがあるからだ。

国内での利用が多い人、日本人の渡航の多い海外観光地によく行く人なら、海外主要都市にある「JCBプラザ/プラザ ラウンジ」を利用できる「ANA JCBワイドゴールドカード」が選択肢に入ってくる。また、東京メトロを日常的に利用しているなら、同じJCBの「ソラチカゴールドカード(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)」が圧倒的にマイルを貯めやすいカードとなってくれるだろう。

ポイントの有効期限、マイルを貯めるのが陸か空か、マイルをどう使うかということのほかに、上記のような視点も加えて判断すれば、自分の生活にマッチしたお得なクレジットカード選びができるだろう。

「ANAゴールドカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

【ANAゴールドカード一覧】

カード名 ANA VISA
ワイドゴールドカード
ANA マスター
ワイドゴールドカード
ANA JCB
ワイドゴールドカード
ANA
ダイナースカード
ANA
アメリカン・
エキスプレス・
ゴールド・カード
デザイン ANA VISA ワイドゴールドカード ANA マスター ワイドゴールドカード ANA JCB ワイドゴールドカード ANA ダイナースカード ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費 15,400円 15,400円 15,400円 29,700円 34,100円
通常還元率 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0%
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執筆・モリソウイチロウ

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。  

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