ANAマイルが貯まるクレジットカードとして人気のANAワイドカード。ここでは、VISA、MasterCard、JCBの全3種について、国際ブランドによる違い、還元率や年会費や審査難易度などを徹底比較。マイルを効率的に貯めて、お得で快適な空の旅を楽しむためのクレジットカード選びの参考にしてほしい。

目次
1,ANAワイドカード3種の基本スペック
2,ANAワイドカード3種のマイル獲得シミュレーション
3,ANAワイドカードはどれが一番お得?年会費とマイル還元率を比較
4,ANAワイドカードのマイル還元率をアップする方法
5,ANAワイドカードの還元率以外の3つのメリット
6,どのANAワイドカードを選ぶべきか?マイル以外の特典も視野に

1,ANAワイドカード3種の基本スペック

ANAワイドカードはいずれも、各カード会社のポイントを通常よりお得なレートでANAマイルに移行できるのが特徴。ANAカードの一般カードと比較するとマイル還元率は同じだが、入会時や継続時に付与されるボーナスマイル数や搭乗時のボーナス加算分は倍以上となっており、より効率的にマイルを貯められる。

ANAワイドカードのVISA、マスター、JCBの基本スペックを比較

まずは各カードの基本的なスペックを比較してみよう。

カード名 年会費 マイル
還元率と
ポイント
付与率
ANA
航空券
決済時
マイル
還元率
ポイント
有効期限
家族
カード
利用可能
電子マネー
ANA VISA
ワイドカード
7,975円
(税込)
0.5%
(200円→
1 Vポイント→
1マイル)
1.5% 2年間 1,650円
(税込)
iD
楽天Edy
PiTaPa
ANAマスター
ワイドカード
7,975円
(税込)
0.5%
(200円→
1Vポイント→
1マイル)
1.5% 2年間 1,650円
(税込)
iD
楽天Edy
PiTaPa
ANA JCB
ワイドカード
7,975円
(税込)
0.5%
(1,000円→
1 Oki Doki
ポイント→
5マイル)
1.5% 2年間 1,650円
(税込)
楽天Edy
QUICPay
nanaco
PiTaPa

ANAワイドカード3種の審査基準 年収200万円~400万円以上が目安

クレジットカードの審査基準はどこも非公開となっているため口コミ情報となるが、ANAワイドカードの場合、最低でも年収200万円以上は必要で、確実なラインとしては年収400万円以上あったほうがいいと推測されている。

参考までに、申し込み資格を紹介しておこう。これはあくまでも申し込み可能な条件を示したものであり、審査基準ではないので注意してほしい。

カード名 申し込み資格
ANA VISAワイドカード 満18歳以上の方(高校生・大学生は除く)
ANA マスターワイドカード 満18歳以上の方(高校生・大学生は除く)
ANA JCBワイドカード 18歳以上(学生不可)で
ご本人または配偶者に安定継続収入のある方

ANAワイドカードのポイントコースをチェック!有料でもマイラーなら加入しておきたい

「ANA VISAワイドカード」「ANAマスターワイドカード」はどちらも三井住友カードの発行となっており、国際ブランドが違うだけで基本的にはほぼ同一のカードだ。一方、「ANA JCBワイドカード」はJCB発行となり、カード発行会社が異なるので提供されるサービスにも違いが見られる。

3種類のカードの年会費とマイル還元率はどれも同じ。ただし、それぞれにポイントからマイルへの移行レートが2倍(マイル還元率1%)になる有料オプションがあり、その価格が異なってくる。

  • VISAとマスターでは「2倍コース」……年間手数料6,600円(税込)
  • JCBでは「10マイルコース」……年間手数料5,500円(税込)

VISAとマスターに比べてJCBは1,100円安くなっている。

2,ANAワイドカード3種のマイル&SKYコイン獲得シミュレーション!有料コースは申し込んだほうがお得?

では、これら3種のクレジットカードでどのくらいマイルが貯まるのか?ここで、年間のクレジット利用金額別にマイル獲得数のシミュレーションをしてみよう。併せて、マイルで航空券が取れない場合に役に立つ「ANA SKY コイン」への交換レートについても紹介する。

ANAワイドカード3種の年間利用額別マイル獲得数をシミュレーション

ANAワイドカードを持つ人はANA航空便をよく利用すると思われるので、年間利用金額の10%をANA航空券の決済に使うと想定してシミュレーションしてみよう。このカードでは、ANAグループ利用分はクレジット利用ポイントとは別に100円につき1マイルが直接貯まるので、その分についてはポイント還元率が変わってくる。

ここでは、「2倍コース」「10マイルコース」に申し込むケースと、申し込まない通常のケースについて、それぞれ算出した。

年間利用額 通常※ 2倍コース(VISA・マスター)
10マイルコース(JCB)適用時※
100万円 6,000マイル 1万1,000マイル
200万円 1万2,000マイル 2万2,000マイル
300万円 1万8,000マイル 3万3,000マイル
400万円 2万4,000マイル 4万4,000マイル
500万円 3万マイル 5万5,000マイル
600万円 3万6,000マイル 6万6,000マイル
700万円 4万2,000マイル 7万7,000マイル
※年間利用額の10%はANA航空券の決済

 

特典航空券の獲得に必要なマイル数の目安を挙げておこう。たとえば、繁忙期の東京-石垣間の片道特典航空券は、1万1,500マイルで獲得できる。つまり年間200万円のクレジット利用があれば通常でも片道分、「2倍コース」「10マイルコース」なら往復分を得られることになる。

「2倍コース」「10マイルコース」がお得なのは年間利用額が60万~70万円

注目したいのは、年間利用額100万円で、すでに通常のマイル獲得数よりも「2倍コース」「10マイルコース」のほうが5,000マイルも多く獲得していることだ。一般的に、1マイルは2円相当の価値があるとされているので、この段階で「2倍コース」「10マイルコース」の手数料を超えるマイル数を、通常の獲得マイルよりも得ていることになる。

一体年間利用額がいくらなら、「2倍コース」「10マイルコース」の手数料を超える価値のマイルを獲得できるのだろうか?シミュレーションしてみよう。

年間
利用額
通常※ 2倍コース(VISA・マスター)
10マイルコース(JCB)適用時※
獲得マイル差
10万円 600マイル 1,100マイル 500マイル
20万円 1,200マイル 2,200マイル 1,000マイル
30万円 1,800マイル 3,300マイル 1,500マイル
40万円 2,400マイル 4,400マイル 2,000マイル
50万円 3,000マイル 5,500マイル 2,500マイル
60万円 3,600マイル 6,600マイル 3,000マイル
70万円 4,200マイル 7,700マイル 3,500マイル
80万円 4,800マイル 8,800マイル 4,000マイル
※年間利用額の10%はANA航空券の決済

 

1マイルに2円の価値があるとすると、VISA・マスターの「2倍コース」の手数料6,600円は3,300マイル、JCBの「10マイルコース」の手数料5,500円は2,750マイルに相当する。そこから考えると、VISA、マスターでは年間70万円以上の利用なら「2倍コース」のほうがお得で、JCBでは年間60万円以上の利用なら「10マイルコース」のほうがお得ということになる。

このカードをメインカードとして使う場合、利用額はそれ以上になるはずだ。マイルの観点では、「2倍コース」「10マイルコース」に申し込んだほうが、ほぼ確実にお得になると言えるだろう。

ただし、ポイントからマイルへ移行するときだけ「2倍コース」「10マイルコース」に入っていればいいので、初年度はそれらの適用は見送り、それ以降も交換する必要があるときだけ入るなどして、手数料を節約することをおすすめしたい。

ANAワイドカード3種の「ANA SKY コイン」交換レート

「ANA SKY コイン」とは、ANAマイルから交換できる、ANAサイト上で航空券や旅行商品の支払いに10コイン単位で使用できる電子クーポンのこと。繁忙期は、ANAマイレージクラブの上級ランク会員でないとマイルを特典航空券に交換できないことがあるが、「ANA SKY コイン」ならANAサイト内で現金同様に使えるので、ハイシーズンでも航空券が取りやすい。交換レートは以下のとおりだ。

交換マイル数 「ANA SKY コイン」数 コイン交換レート
1~
9,999マイル
1~9,999コイン 1倍
1万マイル 1万2,000コイン 1.2倍
2万マイル 2万6,000コイン 1.3倍
3万マイル 4万2,000コイン 1.4倍
4万マイル 6万コイン 1.5倍
5万~
20万マイル
7万5,000~30万コイン 1.5倍

「ANA SKY コイン」が足りない場合でも、クレジットカードを併用して支払えるので便利だ。ただし、有効期限は1年と短いので、交換のタイミングには注意したい。

3,ANAワイドカードはどれが最もコスパが良いのか?年会費とマイル還元率を比較

マイルと年会費(年間費用)の観点ではJCB一択ということになりそうだが、実はそれぞれのカードに年会費割引の仕組みがあるため、それも考慮すべきだろう。

・VISA・マスターの年会費割引特典――WEB明細とマイ・ペイすリボ利用

VISAとマスターでは、明細書をウェブサイト上でのみ確認する「WEB明細」の利用により、次年度のカード年会費が550円(税込)割引になる仕組みがある。紙の明細書が欲しい特別な理由がある場合を除いて、この割引はぜひ受けるべきだ。

さらに、自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」に登録し、年に1回以上リボ払い手数料の支払いがあれば、次年度のカード年会費が6,902円(税込)と約1,000円安くなる。ただし、この割引を適用した場合は「WEB明細」割引は適用されない。

・JCBの年会費割引特典――スマリボ利用

JCBでは、自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録し、年に1回以上クレジット利用があると、次年度のカード年会費が1,375円割引になる。

これらの割引を踏まえて、マイル還元率を1%とした場合の年間費用をまとめると以下のようになる。

ANA VISAワイドカード
ANAマスターワイドカード
ANA JCBワイドカード
年会費(税込) 7,975円 7,975円
WEB明細割引 (-550円)
※「マイ・ペイすリボ」
割引適用のためここでは非適用
自動リボ払い割引 -1,073円 -1,375円
マイル還元率1%
にするための手数料
(税込)
6,600円 5,500円
合計 1万3,502円 1万2,100円
※自動リボ払い割引を
適用しない場合の合計
1万4,025円 1万3,475円

これを見るとわかるように、割引をフルに適用した場合も自動リボ払い割引を適用しない場合も、JCBのほうが年間費用の合計が安い。マイルと年会費の観点では、JCBに軍配が上がる。

とはいえ、大きな差ではないので、各カード会社が提供する優待・サービスも検討して、どちらがより自分のニーズに合っているか検討してほしい。

なお、国際ブランドとしてのJCBは海外加盟店が少ない傾向があるので、これが初めて持つカードという場合や、すでに持っているカードがJCBブランドのみという場合は、VISAかマスターを選んだほうがいいだろう。

4,ANAワイドカードのマイル還元率をアップする方法 各種カード共通・個別の優待を紹介

ANAワイドカードには、マイル還元率をアップする仕組みがいくつかある。これらのマイル優待から自分が活用できるものだけでも意識して使うようにすれば、効率良くマイルを貯められるはずだ。

ANAワイドカード3種に共通する3つのマイル優待

まず、ANAワイドカード3種に共通するボーナスマイル特典を紹介しよう。

・1,入会時・継続時、飛行機搭乗時にボーナスマイル贈呈

カード入会時と毎年の継続時にボーナスマイルが贈呈されるほか、搭乗時には通常のフライトマイルにボーナスマイルが加算される。これらのボーナスマイルは、ワンランク上の「ANA ワイドゴールドカード」と同じ水準だ。

入会時マイル贈呈 2,000マイル
継続時マイル贈呈 2,000マイル
搭乗マイル加算 通常マイルに25%プラス

・2,ANAカードマイルプラス加盟店でボーナスマイル付与

ANAカードマイルプラス加盟店におけるクレジット払いでは、通常のクレジット利用ポイントとは別に、100円(税込)または200円(税込)につき1マイルが付与される。

ANA航空券やANA機内販売では100円(税込)につき1マイルが付与されるので、クレジット利用ポイントと合わせると、マイル還元率は1.5(通常)~2%(「2倍コース」「10マイルコース」適用時)になる。

加盟店についても、いくつか紹介しておこう。

ショップ名 ボーナスマイル付与数
高島屋 200円→1マイル
大丸・松坂屋
スターバックス(店舗)
東京無線タクシー
セブン-イレブン
出光
スターバックス(チャージ) 100円→1マイル
マツモトキヨシ
グリーンキャブ
ENEOS

ホテル、レストラン、百貨店・ショッピングモール、スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどのほか、各種交通機関、ガソリンスタンド、総合通販、家電量販店など多種多様だ。

・3,Edyマイルプラス加盟店でカード搭載の楽天Edyを利用

カード搭載の楽天Edyによる支払いでは、1回の支払い200円(税込)につき1マイルが貯まる(マイル還元率0.5%)。ただし、楽天Edyへのクレジットチャージ分にはクレジット利用ポイントは付与されない。

そのため、マイル還元率が1%になる「2倍コース」「10マイルコース」が適用されている場合は、楽天Edy払いではなく、クレジット払いにしたほうがいい。それらの適用がない場合は、ケースバイケースで楽天Edy払いにするかクレジット払いにするか判断すればいいだろう(いずれもマイル還元率は同じ)。

ただしEdyマイルプラス加盟店では、楽天Edy払いによって200円につき2マイルが付与され、マイル還元率が1%になるので、「2倍コース」「10マイルコース」を適用していない場合は、楽天Edy払いのほうがクレジット払いよりも多くのマイルを得られる。

Edyマイルプラス加盟店は、ニッポンレンタカー、紀伊國屋書店、大丸・福岡天神店、沖縄ファミリーマート、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)、アネックス(名古屋栄キタ)、マツモトキヨシ。加盟店の数は多くはないが、よく使う店舗があるならマイルを効率良く貯める一助になるだろう。

次に、各カードのポイント優待について紹介しよう。 

「ANA VISAワイドカード」「ANAマスターワイドカード」の3つのボーナスポイント優待

この2つのカードでは、三井住友カードのボーナスポイントの仕組みとして、

  • ボーナスポイントサービス
  • ココイコ&ポイントUPモール利用
  • 「マイ・ペイすリボ」登録・利用によるポイントアップ

が提供されている。ただし、これらによって付与されたボーナスポイントは通常の獲得ポイントとは違って、交換レートは5ポイント→3マイルになる。

・優待1,ボーナスポイントが5万円利用ごとに付与
三井住友カードが2021年2月から新しく開始する「ボーナスポイントサービス」では、毎月のショッピング利用金額に応じてポイントが付与される。ポイント付与条件は、以下のとおりだ。 

毎月のショッピング合計金額 ボーナスポイント数
15万円(税込)未満の場合 5万円ごとに50P
15万円(税込)以上の場合 5万円ごとに100P

・優待2,ココイコ&ポイントUPモールで最大20倍のポイント付与
「ココイコ!」というサービスでは、事前にエントリーをして対象店舗でクレジット払いをすると、ポイントアップを受けられる。対象店舗(一部)は以下のとおり。

対象店舗 ポイントアップ率
洋服の青山 4倍
大丸 3倍
タカシマヤ
東急ハンズ
松坂屋
東急百貨店
小田急百貨店
近鉄百貨店
ビックカメラ 2倍
紀伊國屋書店
かっぱ寿司

またネットショッピング時は、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど主要なネットショップ・モールが揃うポイントサイト「ポイントUPモール」を経由すると、最大20倍のポイントを得られる。

どちらも三井住友カードのアプリ「Vpass」から利用できるので、煩わしさはないはずだ。

・優待3,「マイ・ペイすリボ」登録・利用によるポイントアップ

自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」に登録しておくと、リボ払い手数料が発生した月のクレジット利用代金に対するポイントが2倍になる。この倍付け分のポイントもボーナスポイントなので、その交換レートは5ポイント→3マイルで、1,000円の利用につき8マイル(「2倍コース」の場合は13マイル)が獲得できる。

これを利用する場合は、毎月のリボ支払い額よりもわずかに超える利用金額に設定しておいて、リボ手数料を最小限に抑えたい。さもないと、ポイントアップ分よりもリボ払い手数料のほうが高くつくことになる。この手間を面倒に感じる人には、おすすめできないポイントアップ方法だ。

「ANA JCB ワイドカード」の3つのボーナスポイント優待

「ANA JCB 一般カード」で利用できるボーナスポイントの仕組みには

  • Oki Dokiボーナスアップ
  • Oki Dokiランド利用
  • 「スマリボ」登録・利用によるポイントアップ

のがある。こちらも、ボーナスポイントは通常の獲得ポイントと違って交換レートは1ポイント→3マイルで、マイルへの交換は500ポイントからだ。

・優待1,JCBスターメンバーズのOki Dokiボーナスアップで還元率アップ

「JCBスターメンバーズ」は年間クレジット利用額に応じて、翌1年間、最高20%までポイントアップされる仕組みだ。ポイントアップ率は、以下のとおり。

集計期間中の
利用合計金額(税込)
ポイントアップ率
100万円以上 20%アップ
50万円以上 10%アップ

・優待2,Oki Dokiランド経由で最大20倍のボーナスポイント

楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど主要なネットショップ・モールが登録されているポイントサイト「Oki Dokiランド」を経由したショッピング分には、最大20倍のボーナスポイントが付与される。ネットショッピングの際は、必ずここを経由するようにしたい。

・優待3,「スマリボ」登録・利用によるポイントアップ

自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録しておくと、リボ払い手数料が発生した月はポイントが2倍になる。ただし、これもリボ払い手数料を最小限に抑える工夫ができない人には、おすすめできないポイントアップ方法だ。

5,ANAワイドカードの還元率以外の3つのメリット ANAグループ優待、旅行傷害保険など

ここで、マイル還元率以外のメリット(特典・サービスなど)についても紹介しておこう。

メリット1,ANAグループでの割引特典が適用される

ANAカードには、ANAグループで割引などの優待を受けられる特典があり、ANAワイドカードではワンランク上の「ANAワイドゴールドカード」と同じ優待を受けられる。優待内容は、以下のとおりだ。

優待対象 優待内容
ビジネスクラスカウンター
チェックイン
ANA国際線エコノミークラス利用の際も、
ビジネスクラスカウンターを利用できる。
ANA国内線・国際線機内販売 10%オフ
空港免税店 10%オフ
ANA FESTA(空港内店舗) 5%オフ
ショッピングサイト
「ANAショッピング A-style」
5%オフ
新宿高島屋SHILLA&ANA(免税店) 10%オフ
ANAビジネスソリューション
公開講座受講料
15%オフ
セントラルパーキング成田 駐車料金特別割引、マイル付与
IHG・ANA・ホテルズ
グループジャパン
5%オフ
朝食無料&ウェルカムドリンクサービス
JRホテルクレメント高松 20%オフ
朝食無料・ウェルカムドリンク
レンタカー割引 国内5%オフ
海外5~20%オフ

メリット2,最高5,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯

ANAカードの旅行傷害保険は、旅行代金のクレジット払いの有無にかかわらず保険が適用される「自動付帯」だ。

国内旅行傷害保険は付帯しないが、その代わりに航空機利用中のケガが補償される国内航空傷害保険が付帯する。この保険では、搭乗者のみが入場できる空港内エリアでのケガも補償される。

各カードの保険内容は、以下のとおり。

カード名 海外旅行
傷害保険
(自動付帯)
国内航空
傷害保険
(自動付帯)
その他の保険
ANA VISA
ワイドカード
最高
5,000万円
最高
5,000万円
年間100万円限度の
「お買い物安心保険」
※自己負担額3,000円
※海外利用分と国内での
リボ払い・分割払い(3回以上)
の利用分のみ対象
ANA マスター
ワイドカード
ANA JCB
ワイドカード
年間最高100万円の
「ショッピングガード保険」
※自己負担額1万円
※海外利用分のみ対象

メリット3,カード発行会社が提供する特典も利用できる ホテル優待、空港サービス優待など

ANAグループの優待のほか、各カード発行会社が提供する優待も利用できる。ここでは旅行関連のものに絞り、カードごとに紹介しよう。

・「ANA VISA ワイドカード」「ANA マスター ワイドカード」で利用できる特典

サービス名 内容
VJホテルステイプラン 全国のシティホテル・リゾートホテルに
優待料金で宿泊できる
VJトラベルデスク 国内外のパッケージツアーが最大5%オフ
宿泊予約サービス
「Hotels.com」優待
セール価格からさらに8%オフ
あるいは4%オフに加え
「Hotels.com」のリワード
(10泊につき1泊が無料になる)が付与される
宿泊予約サービス
「Relux(リラックス)」
優待
初回5%オフ、2回目以降3%オフ
航空券・ホテル予約サービス
「Expedia(エクスペディア)」
優待
ホテルが掲載価格から8%オフ
航空券+ホテルが5万円以上の
利用時に2,500円オフ
海外レンタカー優待 ハーツレンタカー10%オフ
バジェットレンタカー最大15%オフ
空港宅配サービス 国際線利用時に、指定の場所と空港間の荷物
宅配サービスが通常料金より15%オフ
(対象空港:成田国際空港・羽田国際空港・
関西国際空港・中部国際空港)
手荷物預かりサービス
コート預かりサービス
通常料金より15%オフ
(対象空港:成田国際空港・羽田国際空港・
関西国際空港・中部国際空港)
レンタルモバイルサービス 海外用携帯・WiFiルーターレンタル料50%オフ、
通話料15%オフ
(対象空港:成田国際空港・羽田国際空港・
関西国際空港・中部国際空港)
スーツケース
レンタルサービス
通常料金より15%オフ

 

・「ANA JCB ワイドカード」で利用できる特典

サービス名 内容
JCBプラザ
JCBプラザ ラウンジ
海外サービス窓口「JCBプラザ」「JCBプラザ ラウンジ」で
観光情報提供、レストラン・オプショナルツアー予約、
各種チケット確保、トラブル対応などのサービスが提供される
JCBプラザ
コールセンター
(日本)
渡航先JCB加盟店のレストランなどを事前に
予約手配してもらえる
JCBプラザ
コールセンター
(海外)
海外旅行中の万が一の事故や緊急トラブル時に
24時間・年中無休で電話相談ができる
「ワイキキ・
トロリー」
乗車賃無料
ワイキキ-アラモアナ間シャトルバス
「ワイキキ・トロリー」の乗車賃が無料
海外WiFiレンタル
「JCB
GLOBAL WiFi」
優待
定価より20%オフ、受渡・返却手数料無料
海外レンタカー優待 海外レンタカーが5~25%オフ
空港宅配優待 自宅-空港間の手荷物宅配が通常料金から15%オフ

6,どのANAワイドカードを選ぶべきか?マイル以外の特典も視野に

ここで紹介した3種のうちどれを選ぶかという点については、年間費用をかけないことを第一に考えるなら先に説明したようにJCB一択となる。ただし、これが初めてのクレジットカードとなるか、あるいは、すでに持っているカードの中にVISAブランドかマスターカードブランドがない場合は、JCB以外にしたほうが無難だ。

なお、VISAとマスターは基本的に同内容のカードなので、どちらを選ぶか迷ったら、まだ持っていないほうのブランドを選ぶといいだろう。

カード会社ごとの優待内容も重視したいなら、自身のニーズにより合ったほうを選ぶことになる。しかし全体的にVISAとマスターを発行する三井住友カードのほうがトラベル関連の優待が充実している印象があるので、ニーズがはっきりしないならそちらを選んでおくとまず間違いないだろう。

 
執筆・モリソウイチロウ(ライター)

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。  

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