「ANA アメックスゴールド」は、ANAカードのゴールドカードの中でもANA航空券購入時のマイル還元率が最も高いが、年会費も最も高い。どんなメリットがあるのか、「ANA アメックスカード」と比べた場合の損益分岐点、どんな人がお得に使えるのかなど、詳細を解説していこう。
目次
1,「ANA アメックスゴールド」の3つのポイント
2,基本スペックと審査基準
3,ポイント・マイルサービス、還元率
4,ANAマイル獲得マイルシミュレーション
5,「ANA アメックスゴールド」と「ANA アメックスカード」どちらがお得?
6,「ANA アメックスゴールド」の3つのメリット
7,「ANA アメックスゴールド」の3つのデメリット利用
8,「ANA アメックスゴールド」がおすすめなのはどんな人?
1,ANAアメックス ゴールドカードの基本スペックと審査基準
「ANA アメリカン・エキスプレス(アメックス) ゴールドカード」は他のANAゴールドカード同様、通常のマイル還元率は1%。ただし、ANAグループの利用は3%還元でアメックスの優待が付帯するなど、年会費は高いがVisaやJCBなどにはない魅力がある。
どういったクレジットカードなのか、まずは基本スペックを見ていこう。
「ANA アメックスゴールド」の基本スペック
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
年会費 | 3万4,100円(税込) 家族会員1万7,050円(税込) |
ポイントサービス | ANA アメリカン・エキスプレス提携カード メンバーシップ・リワード |
通常ポイント還元率 | 0.33~1% |
通常マイル還元率 | 1% |
ポイント交換対象 | ANAマイル カード利用代金充当 Amazonギフト券 高島屋商品券 など |
空港ラウンジサービス | 国内主要28空港+ハワイ・ホノルル |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯) 国内旅行傷害保険(利用付帯) キャンセル・プロテクション(利用付帯) ショッピング・プロテクション(利用付帯) リターン・プロテクション(利用付帯) |
追加カード | 家族カード ETCカード |
電子マネー | 【カード本体に搭載】 楽天Edy 【Apple Pay経由】 QUICPay |
2,「ANAアメックス ゴールドカード」のマイル還元率は?1%還元でメンバーシップ・リワードが貯まる
このカードで最も気になるのが、ポイント還元率だろう。詳細を見ていこう。
貯まるポイントと還元率……ポイント還元率1%、ANAグループ利用でマイル還元率3%!
貯まるポイントはアメックスの「メンバーシップ・リワード」だが、ANA提携カード専用という形になっている。クレジット支払い100円ごとに1ポイント(最大1円相当)が貯まり、ポイント還元率は最大1%。同じレートでANAマイルに交換できる。
また、ANAグループ利用分は基本的に100円につき2倍の2ポイントが付与される。さらに直接ANAマイルが直接1マイル貯まるので、マイル還元率は3%になる。
ポイント・マイルの交換対象……特典航空券のほか、「ANA SKY コイン」も上手に活用したい
ポイントはANAマイルのほか、各種賞品、各社ギフト券・クーポンなどにも交換できる。また、カード利用代金やショッピングの支払いにも充当できる。
ANAマイルへの交換レートは、1ポイント→1マイル。このカードはマイレージカードも兼ねているので、ANA便やスターアライアンス加盟会社の航空便の利用時は、フライト(搭乗)マイルを貯めることもできる。
クレジット利用やフライト利用で貯めたマイルは、特典航空券へ交換するのが一般的だ。しかし飛行機が混み合うハイシーズンは、ANAマイレージサービスの会員グレードが高くないと、特典航空券が取れないことがある。そんなときは、マイルを「ANA SKYコイン」に交換して利用するといい。
「ANA SKY コイン」はANAサイト上で現金同様に使え、ハイシーズンであっても航空券を購入できる。しかも特典航空券と違って、フライトマイルも通常通り貯まる。
ANAマイル→「ANA SKYコイン」の交換レートは、以下の表のとおり1回の交換量が多いほどレートがアップする。しかし、マイルを「ANA SKYコイン」に交換して航空券を購入すると、マイルを特典航空券に直接交換する場合と比べてやや価値が目減りしてしまうため、ケースバイケースで考えたい。
交換レート | 交換マイル数 | 交換後コイン数 |
1倍 | 1~9,999マイル | 1~9,999コイン |
1.2倍 | 1万マイル | 1万2,000コイン |
1.3倍 | 2万マイル | 2万6,000コイン |
1.4倍 | 3万マイル | 4万2,000コイン |
1.5倍 | 4万マイル | 6万コイン |
1.6倍 | 5万~ 20万マイル |
8万~32万コイン |
なお「ANA アメックスゴールド」のオリジナル特典として、ANAグループでのカード利用100万円ごとに「ANA SKY コイン」が5,000コイン(5,000円相当)プレゼントされる。ANAをよく利用する人にとっては、大きなメリットと言えるだろう。
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上記特典に加えて利用金額に応じて最大70,000マイル獲得可能なキャンペーンを実施中。
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3,ANAアメックス ゴールドカードのマイル還元率をアップする5つの方法
ポイントやマイルアップの方法をしっかり把握すれば、日々の生活で少し意識するだけでもより多くのポイント・マイルを貯められるはずだ。ここからは、ANAアメックス ゴールドカードをよりお得に使うための5つの方法を紹介しよう。
ポイントアップの方法1,提携店の利用でポイント2~10倍
レストラン、ホテル、ショッピングなど多岐にわたるジャンルの「ボーナスポイント・パートナーズ」提携店でカードを使うと、メンバーシップ・リワードのポイントが2倍~最大10倍付与される。
提携店にはじゃらん、高島屋オンラインストアなどがある。
マイルアップの方法2,入会・継続時、搭乗時にボーナスマイル贈呈
カード入会時と毎年の継続時には、2,000マイルのボーナスマイルが贈呈される。さらに、搭乗時は通常のフライトマイルに25%のボーナスマイルが加算される。
ボーナスタイミング | ボーナス内容 |
入会時マイル贈呈 | 2,000マイル付与 |
継続時マイル贈呈 | 2,000マイル付与 |
搭乗マイル加算 | 通常マイルに25%プラス |
マイルアップの方法3,「ANAカードマイルプラス加盟店」利用でポイント2重取り
「ANAカードマイルプラス加盟店」でカードを使うと、クレジット利用ポイントとは別に100円(税込)または200円(税込)につき1マイルが付与され、ポイントとマイルの2重取りができる。
加盟店は、高島屋や大丸・松坂屋などの百貨店、セブン-イレブンやマツモトキヨシといったコンビニ・ドラッグストアまでさまざまだ。航空券や機内販売など、ANAグループでは100円(税込)につき1マイルが付与される(マイル還元率1%)。
さらに、「ANA アメックスゴールド」はANAグループ利用分に対しては100円につき2ポイントが付与(マイル還元率2%)されるため、「ANAカードマイルプラス加盟店」利用分のマイルと合わせるとマイル還元率が3%になる。これは複数のカード会社から発行されているANAゴールドカードの中で、最も高いマイル還元率だ。
「ANAカードマイルプラス加盟店」は基本的に国内の店舗だが、アメックスのANAカードに関しては特別に、一部の海外百貨店(本店のみ)でもボーナスマイルが付与される。
マイルアップの方法4,「ANAグルメマイル」参加レストランを利用する
「ANAグルメマイル」参加レストランでは、クレジット利用ポイントのほかに100円につき最大2マイルが付与される。
マイルアップの方法5,「楽天Edy」の利用で還元率1.5%に
カード搭載の電子マネー「楽天Edy」を利用すると200円につき1マイルが貯まり、Edyマイルプラス対象店舗なら200円につき2マイルが貯まる。
Edyマイルプラス対象店舗は、ニッポンレンタカー、紀伊國屋書店、大丸・福岡天神店、沖縄ファミリーマート、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)、アネックス(名古屋栄キタ)、マツモトキヨシだ。
4,ANAマイル獲得マイルシミュレーション――年間200万円の利用でハイシーズンの東京-石垣往復特典航空券を獲得できる
具体的にどのくらいマイルが貯まるのか、クレジット年間利用金額別のマイル獲得数をシミュレーションしてみよう。
このカードのユーザーはANA航空便の利用が多いと考えられるので、年間利用金額の10%をANA航空券の決済に使うケースで考える。フライトマイルとそれに伴う搭乗ボーナスマイルに関しては、搭乗クラスなどによる変化が大きいため、ここではそれを除いたマイル獲得数とした。
クレジット利用年額別獲得マイル数
クレジット 年間利用額 |
合計 獲得 マイル |
クレジット 決済 獲得マイル |
ANA グループ利用分 加算ポイント 獲得マイル (航空券購入分) |
「ANAカード マイルプラス 加盟店」 獲得マイル (航空券購入分) |
継続時 マイル |
200万円 | 2万6,000 マイル |
2万 マイル |
2,000 マイル |
2,000 マイル |
2,000 マイル |
300万円 | 3万8,000 マイル |
3万 マイル |
3,000 マイル |
3,000 マイル |
2,000 マイル |
400万円 | 5万マイル | 4万 マイル |
4,000 マイル |
4,000 マイル |
2,000 マイル |
500万円 | 6万2,000 マイル |
5万 マイル |
5,000 マイル |
5,000 マイル |
2,000 マイル |
年間200万円の利用でハイシーズンの東京-石垣往復の特典航空券が、年間300万円の利用でローシーズンの日本-ハワイ往復、あるいは日本-東南アジア往復ならハイシーズンでも特典航空券を得られることになる。年間500万円の利用では、ハイシーズンのヨーロッパ往復もできる。
5,「ANA アメックスゴールド」と「ANA アメックス一般カード」どちらがお得?損益分岐点はANAグループ利用130万円
ANAカードには、ゴールドカードと一般カードの間に「ANAワイドカード」というランクがあるが、アメックスにはそのランクはなく、ワンランク下のカードは「ANA アメックスカード」になる。
両者の年会費負担を考慮すると、マイルを貯める観点ではいったいどちらがお得なのだろうか?より高い年会費を支払ってでも「ANA アメックスゴールド」のほうがお得になる損益分岐点を計算してみよう。
「ANA アメックス」の一般カードとゴールドカードの比較
ANA アメックス ゴールド |
ANA アメックス 一般カード |
|
年会費(税込) | 3万4,100円 家族会員1万7,050円 |
7,700円 家族会員2,750円 |
入会・継続 ボーナスマイル |
2,000マイル | 1,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | +25% | +10% |
通常ショッピング時の マイル還元率 |
1% | 1% |
ANA航空券購入時の マイル還元率 |
3% | 2.5% |
マイル移行手数料 | 不要(0円) | 必要(6,600円) |
ビジネスクラス カウンター チェックイン |
可 | 不可 |
国内空港 ラウンジ無料利用 |
可 | 可 |
この2つのクレジットカードの違いで特に注目したいのは、以下の4点だ。
- 通常のショッピングにおけるマイル還元率はどちらも同じ
- 入会・継続ボーナスマイルはゴールドと一般で1,000マイル違う
- ANAグループ利用時のマイル還元率はゴールド3%、一般2.5%
- ポイントをマイル交換する際、ゴールドは無料、一般カードは年間手数料6,600円(税込)が必要
これらを踏まえて、獲得ポイントをマイルに交換する前提で年間にかかる費用を算出すると、以下のようになる。
ANA アメックス ゴールド |
ANA アメックス 一般カード |
|
年会費(税込) | 3万4,100円 | 7,700円 |
マイル移行手数料(税込) | - | 6,600円 |
年間にかかる費用 | 3万4,100円 | 1万4,300円 |
年間にかかる費用の差額を計算すると、「ANA アメックスゴールド」のほうが1万9,800円高いことがわかる。
獲得ポイント数については、通常のショッピング利用でのマイル還元率はどちらのカードも同じなので、どちらがお得かを比べるためには、継続ボーナスマイルとANAグループ利用時のマイル還元率を見ることになる。
そこで、ANAグループでの年間利用額別のマイルの貯まり方を見てみよう。ここでもフライトマイルは考慮しない。
「ANA アメックスゴールド」と「ANA アメックスカード」の年間獲得マイル数比較
ANAグループ 年間利用額 |
ANA アメックス ゴールド※1 |
ANA アメックス 一般カード※2 |
獲得マイルの差 ※3 |
100万円 | 3万2,000マイル | 2万6,000マイル | 6,000マイル |
110万円 | 3万5,000マイル | 2万8,500マイル | 6,500マイル |
120万円 | 3万8,000マイル | 3万1,000マイル | 7,000マイル |
130万円 | 4万1,000マイル | 3万3,500マイル | 7,500マイル |
140万円 | 4万4,000マイル | 3万6,000マイル | 8,000マイル |
150万円 | 4万7,000マイル | 3万8,500マイル | 8,500マイル |
160万円 | 5万マイル | 4万1,000マイル | 9,000マイル |
170万円 | 5万3,000マイル | 4万3,500マイル | 9,500マイル |
180万円 | 5万6,000マイル | 4万6,000マイル | 1万マイル |
190万円 | 5万9,000マイル | 4万8,500マイル | 1万500マイル |
200万円 | 6万2,000マイル | 5万1,000マイル | 1万1,000マイル |
※2マイル還元率2.5%+継続ボーナス1,000マイル
※3ANA アメックスゴールド-ANA アメックスカード
一般的に1マイルは2円相当の価値があるとされることから、「ANA アメックスゴールド」と「ANA アメックス一般カード」の年間費用の差額1万9,800円以上の価値を得るためには、2つのカードの差が1万マイルを超える必要がある。つまり、ANAグループでの利用が年間180万円以上ということだ。
ただし「ANAアメックス ゴールドカード」には、先に紹介したANAグループでのカード利用100万円ごとに「ANA SKY コイン」が5,000コイン(5,000円相当)プレゼントされる特典がある。「ANA アメックス一般カード」にはこれがないので、これを計算に入れるとANAグループの利用が年間130万円以上であれば、「ANA アメックスゴールド」を選んだほうがお得ということになる。
つまり「ANAアメックスゴールド」と「ANAアメックス一般カード」を比較した場合の損益分岐点は、年間130万円ということだ。
6,「ANA アメックスゴールド」の3つのメリット――空港サービス、ANAグループ優待、付帯保険
ここまで獲得できるマイルについて詳しく解説してきたが、「ANAアメックスゴールド」は航空会社とアメックスのクレジットカードだけあって、旅行関連の特典が豊富であることもチェックしておきたい。
メリット1,空港ラウンジサービスなど各種空港サービス、トラベルサービスが充実
「ANA アメックスゴールド」には、国内主要28空港とハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で利用できる空港ラウンジサービスが付帯する。対象空港は以下のとおり。
新千歳空港 | 函館空港 | 青森空港 |
仙台国際空港 | 新潟空港 | 富山空港 |
成田空港 | 羽田空港 | 中部国際空港 |
神戸空港 | 伊丹空港 | 岡山空港 |
広島空港 | 山口宇部空港 | 高松空港 |
松山空港 | 北九州空港 | 福岡空港 |
長崎空港 | 熊本空港 | 鹿児島空港 |
ダニエル・K・ イノウエ国際空港 (ハワイ・ホノルル) |
秋田空港 | 小松空港 |
関西空港 | 米子空港 | 徳島空港 |
大分空港 | 那覇空港 | ― |
この他、アメックスが提供する各種トラベルサービスを利用できる。主なものを紹介しよう。
サービス名 | 内容 |
空港パーキング | 空港近くのパーキングで 「サンパーキング成田店38%オフ」 などの割引優待などが提供される (対象空港:成田国際空港、羽田空港、 関西国際空港、福岡空港) |
手荷物無料 宅配サービス |
帰国時に空港から自宅までスーツケース 1個を無料で配送 (対象空港:成田国際空港、 中部国際空港、関西国際空港) |
大型手荷物宅配 | 海外旅行時、大型手荷物宅配1,000円オフ (対象空港:成田国際空港、中部国際空港) |
空港クローク サービス |
空港内手荷物預かり所で荷物2個まで無料 (当日利用のみ、対象空港: 中部国際空港・関西国際空港) |
海外用レンタル 携帯電話 |
海外用レンタル携帯電話のレンタル料半額、 通話料10%オフ (対象空港:成田国際空港、関西国際空港、 羽田空港第3ターミナル) |
国内レンタカー 優待 |
指定のレンタカー会社で5%オフ |
京都特別 観光ラウンジ |
高台寺塔頭 圓徳院「京都特別観光ラウンジ」 でお茶のご接待が無料 その他、圓徳院の拝観無料、 高台寺掌美術館の拝観割引、 駐車場1時間無料サービスなどが提供され、 同伴者3名まで利用できる |
カーシェアリング サービス 「タイムズ カーシェア」 |
カーシェアリングサービス 「タイムズ カーシェア」で、通常1,650円(税込)の 会員カード発行手数料が無料に |
これらのサービスは、国内・海外での旅行をお得・便利にしてくれるはずだ。
メリット2,ANAグループの各種優待が提供される
ANAが発行するゴールドカードに共通する各種優待も提供される。優待内容は以下のとおり。
特典名称・特典対象店舗 | 特典内容 |
ビジネスきっぷ | 割引運賃適用 |
ビジネスクラス カウンターチェックイン |
ANA国際線エコノミークラス利用時にも ビジネスクラスカウンターでチェックインできる |
ANA国内線・国際線機内販売 | 10%オフ |
空港内免税店 | |
新宿高島屋SHILLA&ANA (免税店) |
|
ANA FESTA(空港内店舗) | 5%オフ |
ショッピングサイト 「ANAショッピング A-style」 |
|
ANAビジネスソリューション 公開講座受講料 |
15%オフ |
セントラルパーキング成田 | 駐車料金特別割引 マイル付与 |
IHG・ANA・ホテルズ グループジャパン |
お得な宿泊料金よりさらに5%オフ 朝食無料・ウェルカムドリンクサービス |
JRホテルクレメント高松 | 正規料金より20%オフ 朝食無料・ウェルカムドリンク |
レンタカー割引 | 国内5%オフ 海外5~20%オフ |
特にビジネスクラスカウンターチェックインは、チェックインが混み合う夏場やお正月時期に、そのメリットを実感できるはずだ。
メリット3,充実した4つの付帯保険 旅行傷害保険、キャンセル補償、返金補償、ショッピング保険
このカードには海外・国内旅行傷害保険のほか、キャンセル・プロテクション、リターン・プロテクション、ショッピング・プロテクションなどの保険が付帯する。詳細は以下のとおり。
・旅行傷害保険は最高1億円で海外は家族特約も付帯
海外最高1億円、国内最高5,000万円の旅行傷害保険が付帯する。海外は自動付帯、国内は利用付帯。ただし、海外保険は旅行代金のカード支払いの有無によって補償金額が変わる。
また、海外旅行傷害保険は、家族カードを持たない家族にも保険が適用される家族特約が付くが、これも旅行代金をカードで決済したかどうかによって補償金額が変わる。
海外・国内旅行傷害保険の詳細は、以下のとおりだ。
海外旅行傷害保険(旅行代金のカード決済あり)
保険項目 | 保険金額 | |||
本会員 | 本会員の家族 | 家族会員 | 家族会員の家族 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 | 最高300万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 | 最高300万円 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高4,000万円 | |||
携行品損害 ※免責3,000円 年間限度額100万円 |
1旅行中最高50万円 | |||
救援者費用 | 保険期間中 最高400万円 |
保険期間中 最高300万円 |
保険期間中 最高400万円 |
保険期間中 最高300万円 |
海外旅行傷害保険(旅行代金のカード決済なし)
保険項目 | 保険金額 | |
本会員 | 本会員の家族 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 | |
疾病治療費用 | 最高200万円 | |
賠償責任 | 最高4,000万円 | |
携行品損害 ※免責3,000円 年間限度額100万円 |
1旅行中最高50万円 | |
救援者費用 | 保険期間中最高300万円 |
国内旅行傷害保険(利用付帯)
保険項目 | 保険金額 | |||
本会員 | 本会員の家族 | 家族会員 | 家族会員の家族 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
・キャンセル・プロテクション(キャンセル補償)で万が一のキャンセルに対応
急な出張、あるいは自身や家族の病気・ケガによる入院などで旅行やコンサートに行けなくなった場合、そのキャンセル費用が年間10万円まで補償される。
・リターン・プロテクション(返金保証)は年間最高15万円
カードで購入した未使用商品の返品を店舗が受け付けない場合に、購入日から90日以内なら、1商品につき最高3万円相当額、年間最高15万円相当額までアメックスから代金が払い戻される。
・ショッピング・プロテクション(ショッピング保険)は年間500万円限度
カード購入した商品が、購入日から90日以内に偶然の事故による損害をこうむった場合に、年間最高500万円まで補償を受けられる(免責金額:1事故につき1万円)。
7,「ANA アメックスゴールド」の3つのデメリット――高額な年会費、プライオリティ・パス、海外利用
「ANA アメックスゴールド」はハイスペックなカードであることには間違いないが、使い方によってはデメリットと感じられる点もある。
デメリット1,年会費が高額
ANAゴールドカードの年会費は、他社発行のVISA、Mastercard、JCBブランドのカードでは1万5,400円(税込)。それと比べると「ANA アメックスゴールド」の年会費3万4,100円(税込)、家族カードの年会費1万7,050円(税込)は、かなり高い印象だ。
他のカードマイル還元率は通常で1%、ANAグループ利用時は2%なので、「ANA アメックスゴールド」のほうが優れているのは確かだが、年会費の差は1万8,700円もある。
デメリット2,プライオリティ・パスが付帯しない
年会費3万1,900円(税込)の「アメックスゴールド(アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード)」では、「ANA アメックスゴールド」と同等の国内空港ラウンジサービスに加えて、世界各地の空港VIPラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の会員資格が年会費無料で得られる。1回32米ドルのラウンジ利用料も、年2回までは無料だ。
同じゴールドランクのアメックスに付いているこのサービスが、「ANA アメックスゴールド」に付いていないことはデメリットと言えるだろう。
デメリット3,アメックス加盟店は海外では少ない
国際ブランドとしてのアメックスは、VISAやMastercardと比べると加盟店のシェアがかなり少ないので、いざ使おうとして使えないケースが考えられる。日本ではJCB加盟店で使えるので困ることは少ないだろうが、海外では不便を感じるかもしれない。
8,「ANA アメックスゴールド」はどんな人におすすめ?ANAのヘビーユーザーなら大きなメリットが
「ANA アメックスゴールド」の最大のメリットは、ANAグループでのマイル還元率の高さだ。そのメリットを高額な年会費以上に活かせるのは、やはりANAのヘビーユーザーということになりそうだ。
ANAグループのサービスを年間130万円以上利用する場合は、ワンランク下の「ANA アメックスカード」よりも「ANA アメックスゴールド」を選ぶほうがお得になる。家族でANA便を利用し、年に2~3回ハワイやアメリカなど遠方に渡航するなら、達成は難しくないだろう。
また、ショッピング・プロテクションやリターン・プロテクションといったショッピング周りの保険も充実しているので、高額の買い物が多い人にも向いている。特に、ハロッズなど海外の百貨店の利用が多いなら、追加でマイルを獲得できるのでさらにお得だ。
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└ご入会後3ヶ月以内に合計100万円以上のカードご利用で12,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス3
└ご入会後3ヶ月以内に合計180万円以上のカードご利用で20,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス4
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