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サブダナは断食フードとして食べられている
サブダナワダを作ってみよう
サブダナは断食フードとして食べられている
地方によって調理法が異なるのもインド料理ならではです。主に私のいた北インド、デリーではサブダナは朝ごはんや断食(ファスティング)の時期に食べるのがメインでした。
「断食」は全く何も食べないのではなく、ヒンドゥー教の宗教上の観点に基づいて、玉ねぎ・にんにく・小麦粉など怠惰性や攻撃性を高めるとされている特定の食べ物を決められた日は食べない習慣を持っています。
これはヒンドゥー教の古くからの教えである「ヴェーダ」に記録が残っていて、ヨガ哲学やアーユルヴェーダの食事法にもきちんとした理由で断食の日を設けています。玉ねぎが攻撃性を高める食べ物って考えるところが興味深いですよね。
いくつか特定の食べ物を食べない代わりに、このサブダナを料理する習慣があります。
我が家の旦那さんはヒンドゥー教なので、この教えに基づいて1年のうち何回かサブダナを料理してくれます。ちなみにお店ではヒンドゥー教のお祭り「ナブラトリ」の時期にはナブラトリミールと呼ばれる特別食がだされるのですが、その中にサブダナワダやサブダナキチュリがでてきます。
2024年のナブラトリは10/3~10/12までの9日間です。この時期インドにいらっしゃる方は、ぜひローカルレストランでナブラトリミールを探してみてくださいね。
サブダナワダを作ってみよう
北インドのスーパーにはほとんどサブダナが売っていますので、簡単に手に入ります。日本でも通販で取り扱っているところがあります。
アンビカコーポレーション
東京に実店舗をもつインド食材の専門店です。ほとんどのインド料理食材が手に入ります。インドワインなどアルコールも扱っています。インド製品やネパール製品、ハラルフードなど専門に扱っているので、インド料理を家で作ろうと考えている人は便利です。
- サブダナワダ 材料(2人分)
- サブダナ 2カップ
- ジャガイモ 中4個
- ピーナツ 1カップ
- ターメリック 小さじ1
- コリアンダーパウダー 大さじ1
- クミンシード 小さじ1
- グリーンチリ(生) 1つ
- コリアンダーの葉(生)みじん切り 大さじ3
- 塩 適量
- レモン果汁 適量
- 揚げ油 適量
1. 下準備
サブダナは水に浸して5分ほど置いたら水をすてて一晩おいておく。ジャガイモをゆでて皮をむいておく。コリアンダーの葉をみじん切りにする。ピーナツをミキサーで砕く。食感が欲しい人は少し粗めで砕く。
2. 皮をむいたジャガイモはすこしつぶしておくと混ぜやすい。戻したサブダナ、コリアンダーの葉、炒ったクミンシード、塩、スパイス、砕いたピーナツを混ぜ合わせていく。 3.
3. 混ぜ合わせたサブダナワダの種をお好みの大きさに丸めていく。この時、小さなワダの方が食べやすいです。
4. 油を180度で熱してサブダナワダの種を黄金色に色づくまで揚げる。予め加熱された食材ばかりなので、高温で短時間で揚げる方が、外側がカリカリしていておいしさが増す。
5. コリアンダーの葉をミキサーでペースト状にし、ヨーグルト、塩、を加える。
6. 揚げたてのサブダナワダを5.のペーストに浸す。ピンクソルトや抹茶塩とレモンで食べるのもおすすめ。