業界内で損保ジャパンへの不信

 損保ジャパンといえば、昨年に発覚したビッグモーターの保険金水増し請求問題で同社との癒着が表面化。長年にわたりビッグモーターに出向者を出し、昨年6月頃に損保各社がビッグモーターとの取引を停止するなかで抜け駆け的に取引を再開し、同社のみ保険契約シェアを拡大させていた。大手損保3社が協調して連名でビッグモーターに改善を申入れ後、金融庁に報告を行う方向で協議を進めていたなか、損保ジャパンが突如、3社協議から離脱する旨を通知し、ビッグモーターとの取引を再開させていた。

「もともと横並び体質が強かった損保業界では、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損保ジャパンの大手3社がリーダーとして連携してさまざまな事柄に対応してきたが、ビッグモーター問題の件もあり、業界内で損保ジャパンへの不信は根強い。解体するなり、別の企業に買収されてまったく新しい会社に生まれ変わらない限り、もうこの会社はダメだろうという声もある」(大手損保会社社員)

 当サイトは202年1月11日付記事『損保ジャパン、過失割合10対0でも補償金“払い渋り”…右足切断の被害者へ冷酷な対応』で損保ジャパンの企業体質を報じていたが、以下に改めて再掲載する。

※以下、呼称・役職・数字・時間表記等は掲載当時のまま ――以下、再掲載――

 損害保険ジャパン日本興亜(損保ジャパン)の交通事故対応をめぐり、昨年末ごろからインターネット上で被害者を名乗る人たちが続々と声をあげている。被害者への保険金未払い、担当者の不誠実な対応などに関する証言や、事故当時の生々しい写真なども続々と上がり、批判の声が収まる気配を見せていない。