■ 多様な時間の使い方は人生の豊かさにつながりやすい

 「時間学」が専門の千葉大学教授・一川誠さんによると、自分はどういうふうに時間を使うと満足できるのかを考え、「そのために何を短縮し、どこに長い時間を確保したいか」という時間の使い方を考えることが大切だといいます。

 例えば今回の調査でタイパを重視する時間として「料理」が挙げられていたものの、「普段の料理はタイパしたいけれど、ストレス解消の料理は時間を気にせずに没頭したい」など、人やシチュエーションによって時間の使い方は変わります。

 一川さんは「多様な時間の使い方は、社会や人生の豊かさにつながりやすい」と語ります。

■ 自分のクロノタイプを把握することから始める

 今回の調査の中で、一川さんは時間の使い方という観点からクロノタイプという体内時計の特性の測定を実施。

 「クロノタイプ」とは、生まれつき備わっている体内時計のパターンのことです。心身の活動のピークが朝の「朝型」、昼の「中間型」、夜の「夜型」に分類され、生活習慣や個人の努力では修正が難しいといわれています。

 普段の生活リズムと本来の体内時計をそれぞれ測定すると、約2割が一致しないという結果に。完全に一致していなくても毎日の習慣で社会の時間割に合わせることはできるものの、夜型の人は朝が苦手で遅刻しやすかったり、朝型の人は遅い時間になるとミスが増えたりしてしまうそうです。

セイコーが「多様化する時間の使い方の実態」について調査 半数以上が「タイパ重要社会」に違和感
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 そしてクロノタイプは複数の遺伝子によってプログラムされた心身の特性なので、生活習慣や個人の努力では修正が難しいことが最近の研究でわかってきているのだとか。

 「とはいえ、今の社会では体内時計に合わせて皆がバラバラに稼働するのは、まだまだ現実的ではない」と一川さん。そのため、まずは自分のクロノタイプを把握してミスを避け、得意な時間を生かすことから始めてみることを提案していました。

情報提供:セイコーグルーブ株式会社

※記事内容は公開時点の情報です。後に変更になる場合があります

文・佐藤圭亮/提供元・おたくま経済新聞

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