建設現場ソリューションをゴルフコース管理にも応用
――今回のブースには、ゴルフ場向けソリューションのポスターもありますが。
キム:建設現場で活用したソリューションをゴルフ場でもいかせるんじゃないかということに気づきまして、ゴルフコースマネジメント向けサービス「Meissa Green」を始めました。
キム:広大なゴルフ場を管理するには、労力が必要ですよね。そこでドローンを活用して、省人化・省力化を目指すというものです。ゴルフ場コース管理チームのコミュニケーションも、当社アプリを使って可能ですね。 ゴルフ場の芝の健康状態なども確認できます。
――Meissaはゴルフテックでもあるんですね。日本ではコロナ禍以降ゴルフ人気が続いているのですが、韓国も同じ状況でしょうか?
キム:ええ、韓国でも流行っていまして、じつは私も今レッスンを受けています(笑)。日本のゴルフ場への導入はまだ予定がなく、これからですね。
当社には衛星画像の分析ソリューションもありまして、こちらの事業は子会社であるMeissa Planetが展開しています。衛星画像を分析して、「このあたりに山火事の危険性が高いですよ」といったことを知らせるものです。
――今後、日本で事業を展開するうえでアピールしたいことなどありますか。
キム:そうですね…韓国の建設技術はもともと日本から来たものということもあり、業界の状況が似ています。韓国の建設業界でも今、省人化を目指してDXサービスを利用しているんですね。
ただ、省力化するはずのDXソリューションが原因で、現場の仕事がかえって増える、二度手間が発生することもあるんです。 当社では、現場の方の声をできるだけ技術開発などに反映するために努力しております。
高齢化と人手不足、資材高騰など課題を抱える日本の建設業界。残業規制が厳格化された2024年問題にくわえ、団塊世代が後期高齢者となる2025年問題も待ち受けている。Meissaが競合との差別化に成功し、日本の建築現場でも導入実績を伸ばしていくだろうか。
(取材/文・Techable編集部)