NSXの半分の価格で、同等以上の性能を実現…そして今
ハイパワー&軽量化でパワーウェイトレシオを向上させつつ、開発陣がターゲットとしたのはホンダ NSX(初代)です。
モノコックからオールアルミのNSXに対し、部分的にアルミ合金を多用しつつ半分の車両価格に抑えたロータリー・ピュアスポーツを目指し、実際に筑波サーキットでNSXを上回るタイムを記録した時、その目標は達成されました。
コストを度外視すれば、自らもオールアルミ・モノコックにしたいほどだったFD3Sの開発陣ですが、「安くて速い」、しかも2+2シート車もあり、実用性の高い3ドアファストバッククーペでNSXより速いタイムを刻めたのです。
レース(JGTC/SUPER GT)や競技会(ジムカーナ全日本/地方選手権)でも、FD3SはNSXと同クラスで一歩も引かずに戦って数々の勝利を収め、2020年代の現在でも「後輪駆動の国産後輪駆動スポーツでは最強級の実力」を誇っています。
2002年にFD3Sの販売を終えた後、NA版13Bで4ドアクーペのRX-8を経て、ロータリースポーツは長い眠りについていますが…その間にもロータリーエンジンを積みそうな数々のスポーツコンセプトが発表され、新しい2ローターエンジンも公開されました。
それが次世代のコスモスポーツになるのかRX-7になるのかはまだわからず、ロータリーで駆動するピュアスポーツか、ハイブリッドスポーツか、はたまたPHEVかもわかりませんが、マツダロータリー派にはまだまだ「待つ楽しみ」が残っていそうなのは、確かです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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