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従来からのコンセプトを追求しつつも、さまざまな強化や進化
従来からのコンセプトを追求しつつも、さまざまな強化や進化

(画像=ワイドボディ化で大きくなりつつ、アルミ素材の多用による軽量化とパワーアップで、パワーウェイトレシオや運動性能は大幅に向上したため、「大きく重くなった」ような苦言はFD3Sに関する限り皆無! ©MOBY、『MOBY』より 引用)
2代目FC3S型の発売翌年、1986年に企画がスタートした3代目は、それまで2代続けた「RX-7」から大幅な進化を要求されつつ、それでいてマツダのスポーツカーとして一本筋の通った、変わらぬことも要求されるクルマでした。
変わったところといえば、まずは1970年代にレースでスカイラインGT-R(初代)を打ち破った名車、サバンナの名を受け継ぐ「サバンナRX-7」から、マツダオート店より改名する新販売チャンネル、アンフィニ向けの「アンフィニRX-7」への変化。
そして、特にFC3Sではポルシェ944にも似ていた「プアマンズ・ポルシェ」路線を脱した流麗な曲線美をまとう3ナンバー専用ボディへの進化。
13Bターボもシーケンシャルツインターボ化などで、FC3Sの最高215馬力から255馬力へとパワーアップし、足回りはもちろん、パンタジャッキなど車載工具までアルミとした徹底的な軽量化で、目標としていた5.0kg/psを超えるパワーウエイト4.9kg/psの達成。
後には当時の馬力自主規制値である280馬力までパワーアップされ、FD3Sは名実ともに、「最強級の国産FRスポーツ」となったのです。