「ATの方が快適」ではないケースも?
一般に、シフト操作のあるMTに比べると、「ATの方が快適」というイメージがあるかもしれません。しかし古い車の場合にはとくに、「AT=快適」という構図が成り立たないケースもあるようです。
「普段遣い用にATのSUVを所有していますが、それとは別に趣味の車としてスポーツタイプではない5MTの軽に乗っています。ひと手間かかる方が楽しい、というのもありますが、この車種はATだと3速しかなくて、そこがかなりのネックなんですよね。
同じモデルの3ATに乗ってみると、40km/hくらいでトップギアに入ってしまうので、高速ではかなりしんどくて。『もう1速、2速あったら』と強く感じられました。
普通車でも古いモデルはATよりMTの方がギア数が多い傾向にあるように思いますが、とくに軽だと5速のありがたみが如実に感じられる気がしますね」(30代男性)
いくら変速操作が不要とはいえ、ギアが3速しかなくては高速巡航時の回転数が高くなり、音や振動も大きくなると考えられます。もちろん変速比などによっても異なりますが、とくに古い車を検討する場合、「ATよりもMTの方が楽な場面もありうる」というのは選ぶ際の参考になるかもしれません。