タテ目4灯ヘッドライト化と、最後の空冷ホンダ
1974年、ホンダは大ヒットしていた初代シビックに注力すべく軽自動車の生産ラインをほとんど閉鎖・転換しますが、軽トラのTNだけは生産を続行、軽1BOXバンこそ後継のTNアクティ(初代アクティ)待ちでしたが、それまでホンダで唯一の軽自動車でした。
1972年にはタテ目で丸目4灯ヘッドライトの「TN-V」へマイナーチェンジ、さらに排ガス規制対応型の「TN-7」(1975年)へ変わりますが、商用車で排ガス規制のゆるいTNだけのために新型エンジンを開発する余力はなかったか、最後まで空冷エンジンで通しています。
後継のTNアクティ(1977年)では新規格550cc化でさすがに水冷エンジンになりましたが、一時はホンダが、あるいは本田 宗一郎があれほど愛した空冷エンジンを、TNシリーズは最後まで使い続けたのです。
最後のTN-VやTN-7は、ロービームが50Wの丸目2灯、ハイビームで35Wの丸目4灯という仕組みで、軽トラにしては迫力あるフロントマスクもあって人気があったらしく、1974年生まれの筆者も、このモデルが街のアチコチで走っていたのは、よく覚えています。
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文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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