2日後に再釣行

それから2日後、そろそろ水位も落ち着いたのではと思い再び同じポイントに赴きます。水位は下がっていたものの、今度は代掻きの影響か濁りが入っている模様。

ただミノーを投げ込むとすかさず反応が複数あり、アベレージサイズに混じって尺を優に超える個体まで確認出来たので気合いが入ります。大物に狙いを定めてアプローチして連続でアベレージサイズを3尾キャッチするも狙いの大物は沈黙してしまいます。

44cm大イワナ登場

そこで今シーズンから使い始めた55mm2.6gのワーミングミノー”ゼロカロリー55S”を投入します。アクションもかけずにただゆらゆらと漂わせる事で流下してきた餌を演出します。ルアー着水後、フォールさせているとゆっくり送り込まれていたラインがいきなり引き込まれたのでアワセを入れると想定以上のパワーでグイグイとドラグを鳴らしてくれます。

晩春の里川でのルアー釣りで69cmアメマスに44cm大イワナと対面【北海道】アメマス44cm登場(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

ロッドをしっかり曲げ込んでダッシュをいなし魚体を寄せると40cm以上は確定の大イワナがネットの中で暴れていました。サイズを測ると44cm。口の中には大きなドバミミズがまだ残っているそのイワナはとても肥えていてかつ降海型とは異なる雰囲気のある個体でした。

堰堤を狙い撃つ

さらに2日後、前回は釣りにならなかった堰堤を攻略すべく再びあの里川を訪れました。この里川が合流する河川は3月にアメマスを狙ったポイント付近でもあり、そろそろ遡上アメマスが来ているのではないか、という淡い期待を抱いての釣行です。到着して水位をチェックしてみると少し高いものの濁りは笹濁り状態で悪くはない模様.この堰堤はとても狭く、幅は6mほどで最深部は恐らく2mくらいですが遡上魚が定位するにはちょうど良い位置にあります。

早速6gのヘビーシンキングミノーをセットして落ち込みに投入、ボトムまで落としてジャークを繰り返して底にいるかもしれない大物を煽る作戦です。対岸よりから順に探ること3投目、ジャークしてフォールさせていたミノーが不意に止まりたるんだラインがピンと伸びていくではありませんか。すかさずアワセを入れると一気に限界まで曲がるロッドにどんどん引き出されていくライン、どうやら想定以上の大物がいたようです。

66cmアメマスをキャッチ

狭い堰堤を駆け回る魚の背中にはしっかりと斑点が見えた事から狙い通りのアメマスであることが分かり喜ぶと同時にタックルの限界以上の剛力に少し慄きます。ランディングネットは小さすぎて入る訳もなくとにかく疲れさせるべくラインテンションを維持すべくロッドを立てていますがもはやこれは筋トレ状態です。

そんな中、こちらの疲れに気がついたのか一気に下流に走り瞬く間に3つの階段状の小堰堤を駆け抜けていくアメマス。急いで追いかけて浅瀬が見えたところで一か八かのハンドランディングを敢行することに。

アメマスの頭が上流に向いた瞬間、流れに腕を突っ込んで尻尾を掴みます。激しく抵抗されますが尾鰭の付け根をガッチリ掴んで一気に抜きあげ勝負あり。

晩春の里川でのルアー釣りで69cmアメマスに44cm大イワナと対面【北海道】アメマス66cmヒット(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

お互い息が上がった状態でしたが何とか即席の生簀に入れて落ち着かせます。サイズを測ると66cmの見事な雄で素晴らしいコンディション。その勇姿を写真に納めて元の場所に帰すと魚雷のようにすっ飛んでいきました。