日本の硬貨の豆知識

1円を作るのに3円?硬貨の製造原価が高いという噂の真相は?日本の硬貨のおもしろい豆知識
(画像=『FUNDO』より引用)

日本は1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉と6種類もの硬貨を発行しています。

普段何気なく使っていますが、日本の硬貨は世界最高品質とも言われており、あっと驚く雑学があるんです。

ここからは日本の硬貨の豆知識をまとめてみましょう。

500円硬貨は世界2位の高額硬貨

500円玉は世界で2番目に高額な硬貨なんです。

1位はスイスの硬貨である5スイスフランですが、価値はほぼ同じで、円高になると500円玉の方が高くなります。

海外ではこれほど大きな額面の硬貨というのはなかなかなく、いくつかの国においては一番大きな額面の紙幣ですら500円玉に及ばないこともあります。

5円と50円は世界的には珍しい

5円玉と50円玉は真ん中に穴が開いている穴あき硬貨ですが、この穴あき硬貨は世界でも非常に珍しいです。

日本人にとっては見慣れているので珍しくありませんが、海外に行くとほとんどの硬貨は穴が開いていません。

海外で穴が開いているコインといえば、パプアニューギニアの1キナ、エジプトの25ピアストル、スペインのペセタ硬貨、フィリピンの5センタボ硬貨、デンマーククローネのコインなどがあります。

1円玉は世界で唯一水に浮く硬貨

1円玉は世界で唯一水に浮く硬貨としても知られています。

1円玉の重量は水よりも重いので普通であれば水に入れると沈みます。しかし静かな水面にゆっくりと置くと、1円玉は水面に浮くのです。

1円玉が沈むためには硬貨の表面が水に濡れないといけないのですが、水面の表面張力(その面積を小さくしようとする力)+水による浮力が、1円玉の重量と釣り合っている状態であれば、水面に浮きます。

実は5円と10円も原価割れ

1円玉を作るのには約3円かかりますが、実は5円玉と10円玉も原価割れしている硬貨です。

5円玉の原価は2.8円、10円玉の原価は3.5円ですが、それぞれ製造にかかるコストをプラスすると、5円玉を製造するのにかかる費用は約7円、10円玉は約10円必要になります。

私たちが思っているよりも硬貨を作るのにはお金がかかるのですね。製造コストを考えるとこれらの3つの硬貨はとても価値があるように感じてしまいます。