1円玉を1枚作るのにどれくらいの費用がかかるのか、みなさんご存じですか?
実は、1円玉を1枚作るのに約3円かかるといわれているんです。思っている以上に費用がかかっているだなぁ・・・と感じた人も多いでしょう。
今回は、1円玉の価値よりも製造原価の方が高いというその噂の真相に迫ってみましょう。
目次
・1円の原価は3円?
・噂は本当?
・じゃあ1円玉を溶かして売ったら儲かる?
・原価の計算方法
・日本の硬貨の原価
・硬貨の原価一覧
・日本の硬貨の豆知識
・まとめ
1円の原価は3円?
みなさんは、お金を作るのにいくらかかるのか疑問に思ったことはありませんか?
日本には1円玉の他にも様々な硬貨がありますが、1円玉を製造するのにいったいどのくらいのコストがかかるのでしょうか?
噂は本当?
1円玉の原価が約3円とのことですが、この噂は結論から言うと「本当」です。
1円玉を1枚作るには、約3円かかります。
国は原価として発表はしていないのですが、硬貨の重さからの原材料費、原材料を硬貨に加工するコストなどを計算すると約3円はかかっています。
じゃあ1円玉を溶かして売ったら儲かる?
1円玉を作るのに約3円かかるのであれば、溶かして売ったら儲かるのでは?と悪い考えを持つ人もいるでしょう。
しかし原材料費は約0.3円程度で、原材料以外の製造コストが高くなっているので、溶かして売っても大損してしまいます。
そもそもお金の改造は犯罪なのでやってはいけませんよ。
原価の計算方法
それぞれの硬貨に含まれている金属の種類や割合などは造幣局から公表されています。
このデータを元に、金属市場の取引価格と照らし合わせれば1枚あたりの原料価格(原価)を推定することができます。
1円玉は100%アルミニウムで作られており、重さは1gです。
アルミニウムの価格は1kgあたり約291円前後なので、この価格に当てはめると原料価格は1枚あたり約0.29円になります。