4月27日から東京都が開催しているSusHi Tech Tokyo 2024。5月15・16日の2日間にはグローバルスタートアッププログラムが東京ビッグサイトで行われ、世界各国から400社近いスタートアップが集まった。展示ブースの一覧を見る限り、そのうち日本のスタートアップが154社と約4割を占め、海外勢としては台湾企業46社が最多だった。
韓国からは45社が参加。そのうちNeubilityは、韓国の自動走行ロボット分野でトップのシェアを誇るパイオニア的スタートアップだ。
配送および警備用ロボットで知られる同社は現在シリーズAラウンド。2023年1月開催のCESにてNVIDIA Inceptionプログラム対象企業に選ばれ、2024年4月にはSamsungから242万ドルの支援を獲得するなど、国内外から注目を集めている。4月に調達した資金で欧米や日本で事業を拡大するというNeubility社のブースで、広報マネージャーのYuna Seo氏に話をうかがった。
エレベーターにも乗れる小型ロボット
――今回はロボット実物の展示はないんですね。
Seo:はい、残念ながらミニチュアだけなんです。当社が展開するのはカメラベースだけで自律走行を行うNeubieというロボットで、配送と警備の2つのモデルがあります。ロボット本体とロボット管理のためのプラットフォームNeubiego、配達の注文ができるアプリNeubie orderを含めたトータルソリューションを提供しています。
Seo:はい、Uber Eeatsのようなアプリからも注文できるようになっています。ロボット本体内部で保温・保冷できるので、暖かい料理も冷たい飲み物も配達可能です。重さ約60キロのロボットで、最大40キロ程度の荷物を運搬可能です。
韓国でのパートナーはSamsungなどの投資企業、および提携を結んでいる各種企業ですね。スターバックスやセブンイレブンなどと提携しています。セブンイレブンの場合は、コンビニで買ったものをロボットによって配達します。
ちなみに同社サイトによると、セブンイレブンの導入事例では配送業者を利用した場合の配達料を削減したほか配達にかかる時間も短縮され、顧客満足度が上昇したという。