分厚いトリュフスライスの上に、イカ&貝類。おいしそ〜。奥はホタテとトリュフのダミエ。

ルシアン・ル=モワヌのコルトン=シャルルマーニュ13の芳醇で腰の強い味わいとピッタリ。そういえば、秋にきた時もこのドメーヌの、あの時はムルソー プルミエクリュ”ペリエール”10を頼んでとてもよかった。

主菜は、ラングスティヌ。

甘草香らせたブールブラン&フダンソウ&ビールムース(鬼才と言われるピエールの、真髄はクラシックというのをしみじみ感じる)、ごく軽い火入胡椒&イラクサ風味、天ぷら仕立て苦いソース、蒸し焼き、茶碗蒸し仕立て、ゆずクリーム風味の生、など七変化で、最愛の海老を堪能。

デクパージュもディナーの魅力。手前は仔豚の紙包焼き、奥はラングスティヌいろいろ。

主菜大集合。私たち4人です。

デセールは、黒トリュフ&マロン&黒キイチゴ&黒オリーヴのモンブラン。

今宵のトリュフ&色々食材、全てうっとりのなか、やっぱりよい組み合わせだなぁとしみじみ思ったのは、甘みをつけた黒オリーヴとの相性。この黒いコンビ、相性よいよね。

普通のデセールは料理同様5~6変化だけど、これは一皿仕立て。はち切れそうなお腹にありがたい。

ヴァニラや柑橘は、多皿構成。私のだけ、一皿構成。

不思議で独創的、なのにあくまで真の通ったおいしさが宿る、ピエール・ガニエールのクリエーション。来るたびに、ワクワクと感服に満たされる。同じ時代に生きられてよかった、としみじみ思う巨匠料理人の一人。

個室含めて満員御礼。いつもながら、ピエール・ガニエールという感動を求めて食いしん坊が集ってる。

本当は今夜は、ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラの演奏会の予定だった。個人的世界三大オーケストラ(しかもブルックナー7番)でとても楽しみにしていたけれど、ピエール・ガニエールの魅力の前ではね、、。後ろ髪引かれながら、チケット譲った。来シーズンはちゃんと聴けますよう。

さようなら&ありがとう

ピエール・ガニエールのロゴは、テーブルモチーフ

編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年1月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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