迫る水平対向エンジンや4WDシステムの陳腐化
モデル末期の1983年には、4WDのAT車へ油圧で車高を調整可能な「ハイトコントロール」を設定するなど装備の充実を図ったレオーネですが、その頃になると他社でも4WD乗用車が当たり前のように登場してきており、スバルの専売特許とは言えなくなります。
それまで4WDモデルを充実し、軽のレックスやサンバーにも4WDを追加して「4WDのスバル」というイメージを高めた一方FF車の存在感は薄く、質実剛健すぎるデザインからも、「4WDが必要な人だけ買うクルマ」というネガティブ感も強調されていました。
さらに、スバル1000以来の「EA系」水平対向4気筒エンジンは動弁機構が古いOHVのままで、他社のようにSOHCやDOHCマルチバルブ化、ターボを追加しても高回転域が使えず出力増強効果も限定される…と、パワーユニットの旧態化も目立ち始めます。
これら全てを解決するには、1989年に初代レガシィがデビューするのを待たねばなりませんが、それまでに可能な限りの手を打って延命を図ったのが1984年モデルチェンジの3代目レガシィ…というのは、また別なお話。
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文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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