仕事をはじめる前に仕事の計画を立てたほうがよい。そう頭ではわかっていても、具体的にどうやって計画を作っていいかわからない。だから計画を作れない。そう悩む人も多いのではないだろうか。
仕事の計画は2時間単位で区切って考えるとうまくいく。そう語るのは時短コンサルタントの滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング) 』より仕事の計画の作り方について、再構成してお届けします。
タスク管理をはじめる前の私は、いつも仕事に流されていた。メールを受信すれば、すぐさま用件をチェックし返信した。取引先から電話がかかってくれば応対し、依頼された仕事にすぐとりかかった。上司や部下から仕事を頼まれても同様だ。
そうして降ってくる仕事に場当たり的に反応して仕事をしていたので、本来自分が取り組まなければいけない仕事にいつまで経っても手をつけることができなかった。
朝の時点で「今日はこの仕事に取り組もう」と思って手をつける。しかし降ってくる仕事に手を止め、気づけば取り組もうと思っていた作業は追いやられたまま、1日がほぼ終わってしまう。
そうして締め切りギリギリになった仕事を、ケツに火がついた状態で残業しながら必死に片付ける。これがいつものパターンになってしまっていた。こんな経験は誰にでもあることだろう。だからこそこの本をはじめ時間管理の書籍が多数出版されてきたのだ。
ではどうすれば降ってくる仕事に流されず、主体的に仕事をこなしていけるようになるのか。この問いへの答えの鍵は「予定(スケジュール)しておくこと」にある。予定されたスケジュールは実行される可能性が高いからだ。