主な「ヒューリスティック」

ビジネス用語「ヒューリスティック」とはどんな意味?「アルゴリズム」や「認知バイアス」との違いは?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは主な「ヒューリスティック」を見てみましょう。

代表性ヒューリスティック

「代表性ヒューリスティック」は確率や割合に頼った判断方法のことです。

これは「サイコロですべて同じ数字になる確率は低い」「バレーボール選手は高身長の割合が多い」というような無意識の判断を意味します。

ただ、必ずしもそうであるとは言えないので注意しましょう。

利用可能性ヒューリスティック

「利用可能性ヒューリスティック」は利用の経験に頼った判断方法のことです。

これは「忙しい時間帯に買い物をする際はいつも使用しているものを手に取ってしまう」というような無意識の判断を意味します。

現に素早い判断が求められる際は経験に頼ることもしばしばです。

シミュレーションヒューリスティック

「シミュレーションヒューリスティック」は自分がやってきた実績や培ってきた経験に頼った判断方法のことです。

これは「人生は何とかなるようにできている」「今まで成功した試しがないから今回も失敗する」というような無意識の判断を意味します。

人は自身の成功体験・失敗体験のいずれかによって推察される結果がネガティブなものかポジティブなものか変わってしまいます。
今まで成功してきた人はポジティブな判断、逆に失敗してきた人はネガティブな判断をしてしまう傾向にあるのです。

そうした実体験に基づく判断を「シミュレーションヒューリスティック」と表現します。