消えた大量の子どもたち ― コロンビア最凶シリアルキラー【連続殺人鬼/ルイス・ガラビート】の犯行全貌!
(画像=捜査の様子と被害者の遺骨。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

■ついに逮捕される

 イヴァンの証言からルイスに間違いないと睨んだ当局は、街をくまなく捜索。すぐに街中を歩くルイスらしき男の身柄を拘束した。その男は落ち着き払っており、抵抗せず警察に確保され「ボニファシオ・モレラ・ラズカーナン」と名乗った。イヴァンがこの男に誘拐され強姦されかけたと証言した上、所持していたカバンからはナイフ、ロープ、ワセリンが出てきたため、男はイヴァンへの誘拐、強姦未遂容疑で逮捕された。

 逮捕された男は、「自分はボニファシオだ」と主張したが、署名させるたびに文字が違う形になることから、当局は彼こそルイスに間違いないと睨んでいた。逮捕時、ルイスは42歳。身長は167cm 、メガネをかけ、パルミラで2月に少年たちの遺体を焼いた際に負ったとみられる火傷跡が体の左半分にあり、当局がプロファイルした通りの姿形をしていた。その顔もルイスが容疑者として指名手配された時の写真と一致していた。

 表向きは仕事を真面目にこなし、女性とも交際するなど普通の生活を送っていたルイスは、逮捕後、当局の取調べにしらを切り「自分ではない。無実だ」と主張していた。しかし、執念深く事件を追い続けていた捜査員から、いつどこで、どのように少年たちを殺してきたのか長々と聞かされると泣き出し、ついに自分が犯人だと認めた。身内らに預けていた私物も押収され、ルイスは当局が把握している他の少年たちも手にかけたと自供し、死体を遺棄した場所も明かした。

 そしてルイスは、少年たちのイニシャル、遺棄した場所、日にちを記録した日記も提出した。その結果、合計140人もの少年を殺害して埋めたことが判明する。ルイスは当局の取調べに対して「悪魔に支配されていた」と主張。精神鑑定の結果、反社会性パーソナリティと診断された。