■「悲劇を楽しみに変える天才」
投稿には3枚の写真が添えられており、ケーキが無惨な状態に崩れていた。どうやらこちらは、投稿主の友人宅に届いたケーキの模様。

思わず同情を隠せないが、2枚目、3枚目の写真を見ていくと、なぜかケーキが次第に豪華になっていく…。

その背景について、投稿主は「振り切って3歳の息子さんに自由にデコらせたらしくて、到着時よりやばくなってたwww アラザンとかチョコスプレーかけ放題とか、子供の夢詰まってるwww」と、微笑ましすぎるネタばらしを綴っていたのだった。
楽しみにしていたケーキが崩れていれば、誰もが気落ちしてしまうもの。しかし、そうした状況に固執せず「前向き」に捉えて楽しもうとする姿勢は、多くの人々に感動を与えたのだ。
実際、件のポストは投稿から2日足らずで2万件ものリポストを記録しており、他のXユーザーからも「こういう切り替えができる親になりたい」「お子さんにデコらせたのは天才すぎる」「悲劇を楽しみに変える天才がいた」「楽しい思い出に変えられてスゴい!」など、称賛の声が多数寄せられている。
なお、ポスト投稿主の友人(以下、Aさん)に話を聞いたところ、こちらの「オリジナルケーキ」が誕生するまでに、とある偶然が起こっていたことが判明したのだ。
■「偶然」が生んだファインプレーに感動
ケーキを受け取る前の状況について、Aさんは「元々、息子にケーキを少しデコらせてあげようと思っていたので、トッピングや飾りを買っていました」「当初の予定では生クリームの部分にパラパラとアラザンをかけたり、息子が選んだピックを数本ケーキに乗せる程度のイメージをしていました」と振り返る。
そんな「万全のデコり体制」で届いたのが、問題のクリスマスケーキ…というワケなのだ。
Aさんは「崩れたケーキを見たときは『グチャグチャでどうしよう…』と困りましたが、幼児を連れて再度ケーキを買いに出かけるのも大変ですし『酷いのは見た目だけで、味は美味しいケーキのはず』と考えました」と、ケーキを受け取った際の心境について語る。
その後は高島屋に連絡したところ、非常に丁寧な返金対応の説明を受け、その際に「返品交換が不要である」「ケーキを食べてしまっても良い」という2点を確認。かくして、ケーキデコレーション計画が実施されたのだ。
なお、当初は「ほどほど上品に飾るつもり」だったそうだが、「ここまできたら自由に飾り付けしてもらおう!」と、我が子の自主性を尊重するスタイルに変更。デコレーション類を袋のまま全て子供の前に並べ、好きに飾り付けをさせたという。