■めった刺しされ、遺体はバラバラに…
司法解剖の結果、ジョンは全身37箇所を刺されていたことが判明している。全ての傷跡が深く、犯人がためらわずに満身の力を込めてジョンを繰り返し刺し続けたことを物語っていた。
ジョンの遺体はそのまま廊下で皮を剥がされ、首も切断されていた。血が滴り落ちた跡はキッチンまで続いており、コンロに置かれた大きな鍋の中から首が見つかった。鍋の蓋を開けると、ジョンの目が見つめかえしてきたという。
ジョンの背中の肉も綺麗に剥ぎ取られていた。その肉はステーキとして調理されて、カウンターの2枚の皿に盛り付けられていた。ステーキの横には茹でた野菜も添えられており、皿にはジョンの子供たちの名前が書かれていた。なお、背中の肉は5枚に切り取られており、もう1枚は犬にあげたものと推測された。
それから5日後、刑事は回復したキャサリンを最重要容疑者として拘束し、事情聴取を始めた。キャサリンは当初「何も覚えていない」「記憶にない」と主張。その後、ジョンを殺したことは認めたが、「酷いDVを受け続けていたから」と自分は悪くないと言い放った。
その一方で、事件の一報を聞いたジョンの家族、友人、同僚、誰もがキャサリンの仕業だと確信した。さらに、キャサリンの元夫や交際相手、知人も皆が「とうとう」と誰も彼女の凶行に驚かなかった。
一体、キャサリン・ナイトとはどんな人生を歩んで来た女性なのだろうか。