■水の節約対策
パナマ運河は、ガトゥン湖とアラフェラ湖から供給される水域の上にある閘門を操作し、船舶を通過させている。船舶通過には、約5,000万ガロン(約2億リットル)の水を使用し、2016年に建設されたネオパナマックス閘門により、その水の60%を節水できているという。
ただし古い閘門も稼働しており、それらの改修は大規模なプロジェクトになると予想される。
現行は1つの閘門のチャンバー(閘室)から別のチャンバーへの水の再利用を行い、1日の通過数に相当する水を節約している。パナマ運河庁はさらなる水源確保のため、運河の貯水池建設を検討しているそうだ。
これは近くのインディオ川をダムでせき止め、その淡水を運河の貯水池ガトゥン湖に導水する計画で、完成すると船舶の通航量が1日あたり12~15隻増加できる見込みだという。