目次
超高級車はいくらから?
日本で買える超高級車ランキングTOP10
超高級車はいくらから?
1,000万円ほどまでの車を”高級車”とするなら、“超高級車”は2,000万円、3,000万円もしくはそれ以上の車という見方ができます。日本車でいうとセンチュリーは約2,000万円なので”超高級車”と言ってよいでしょう。
また、細かな車両価格を見なくても「この自動車メーカーなら高級ブランドだ」という共通認識もあるでしょう。例えばロールス・ロイスであれば、全てのモデルが「高級車」「超高級車」と言えます。
また、生産台数が極端に少ないモデルや、台数限定モデルは、億を超えてくることも珍しくありません。過去に販売された限定モデルにプレミアがつき、さらに高額な値段で中古車オークションに出されることもあります。こういった車は、さらに庶民には馴染みのない「超高級車」と言えるでしょう。
以上をふまえると、”超高級車”の定義としては以下を挙げてよいでしょう。
- 2,000万円、3,000万円もしくはそれ以上の車
- “超高級車ブランド”の車
- 台数限定の希少車(中古車含む)
日本で買える超高級車ランキングTOP10
まずは、日本国内で正規輸入販売されている高級車の中から、最も価格の高い車種順にランキングを作成しました。
ランクインしたのは3,700万円~6,000万円ほどの車でした。
順位と車種は以下のとおりです。
- 10位:ロールス・ロイス ゴースト
- 9位:マクラーレン 720Sスパイダー
- 8位:アストンマーティン DBS スーパーレジェーラ ヴォランテ
- 7位:ロールス・ロイス カリナン
- 6位:フェラーリ 296 GTS
- 5位:フェラーリ 812GTS
- 4位:マクラーレン 765LTスパイダー
- 3位:ランボルギーニ アヴェンタドール
- 2位:フェラーリ SF90スパイダー
- 1位:ロールス・ロイス ファントム
※このランキングは2024年1月時点のデータに基づいています。
10位:ロールス・ロイス ゴースト
車両本体価格 3,787万円 ロールス・ロイスのラインナップの1台であり、エントリーモデルに位置しているセダンが「ゴースト」です。
2020年に登場した2代目は、昨今の車に欠かせない安全装備を充実させていることで、乗る人を安全に目的地まで導けるリッチなセダンとなっています。
昼夜に対応できる検知・警告機能を実現した「ビジョンアシスト」や「アラートネス・アシスタント」、パノラマビュー機能や全方位視界を実現したカメラシステムを搭載。ドライバーへの負担を軽減してくれるのが強みです。
571馬力を絞り出すV型12気筒エンジンと4WDシステムにより、全長5.5mオーバーかつ2,500kgを超える重量のボディを余裕で引っ張る走りを実現しています。
- 発売:2020年
- 最下位グレード:ベースグレード(車両本体価格 3,787万円)
9位:マクラーレン 720Sスパイダー
車両本体価格 3,930万円 「マクラーレン 720Sスパイダー」は、イギリスの自動車メーカー「マクラーレン」の2ドアクーペ「720S」をベースとして、リトラクタブルハードトップを装着したオープンカーです。
「720S」は、2017年、2ドアクーペ「650S」の後継モデルとして登場。市販車をベースとしたモータースポーツで”FIA-GT3カー”でも活躍している1台となります。
リトラクタブルハードトップは電動式となっており、ボタンを押すだけで簡単に開閉が可能です。
サメを思わせる外観デザインと、前斜めへ跳ね上がって開く「ディヘドラルドア」、カーボンファイバーを使った軽量化が特徴。加えて、車体後方に備わった「アクティブリアスポイラー」は走行中に自動で作動・調整するという優秀な装備となっています。レーシングカーを公道へ持ち込んだと思わせるハイスペック仕様です。
搭載される4,000ccV型8気筒ツインターボエンジンは、720馬力とF1(フォーミュラ1)マシンのエンジンに引けをとらないパワーがあります。
- 発売:2017年
- 最下位グレード:ベースグレード(車両本体価格 3,930万円)
8位:アストンマーティン DBS スーパーレジェーラ ヴォランテ
車両本体価格 4,190万円 アストンマーティンの2ドアクーペ「DBS」をオープンカー仕様に仕立てたモデルが「スーパーレッジェーラ ヴォランテ」です。
装着されるソフトトップは電動式となり、ワンタッチで開閉可能。約15秒で解放された空間と密閉・静粛性のあるソフトトップ車内を実現できるのが強みです。
FR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトに5,200ccのV型12気筒ツインターボエンジンの組み合わせで、2,000kgオーバーの車体重量となっています。「ヘビー級」のボディながら、ツインターボエンジンから放たれる725馬力のパワーは、時速320km/hを叩き出す異次元のモンスターマシンです。
- 発売:2022年
- 最下位グレード:DBS VOLANTE(車両本体価格 4,190万円)
7位:ロールス・ロイス カリナン
車両本体価格 4,258万円 「ロールス・ロイスが高級なSUVを手がけたらどうなるか?」を体現しているモデルが2018年に発表された「カリナン」です。
注目すべきはパワーユニットです。6,750ccのV型12気筒ツインターボエンジンは、571馬力に850N・mの強力なトルクを実現。全長5mオーバー、2,700kgから2,800㎏程度の重量級ボディを強力なパワーで快適に駆け抜ける車となっています。
高級セダンの「ファントム」と共通の「スペースフレームシャシー」、前後トルク配分50:50にセッティングした4WDシステムで、しなやかかつ快適な乗り心地を実現しています。加えて、「エブリウェア」ボタンを押すだけで、どのような路面状況でもスムーズかつ上品に走れる車です。
上級グレード「ブラックバッジ」は、600馬力と900N・mの強力なトルクへパワーアップしたエンジンを搭載。走行性能の向上を図っているスペシャルモデルです。
- 発売:2018年
- 最下位グレード:カリナン(車両本体価格 4,258万円)
6位:フェラーリ 296 GTS
車両本体価格 4,313万円 フェラーリのスーパーカーシリーズの1台である2ドアクーペ「296 GTB」をオープンカーとしたモデルが「296 GTS」です。
電動で開閉できるリトラクタブルハードトップが装着されており、時速45km/hまでなら走行中でも作動する仕組みとなっています。ルーフを閉じた状態の外観デザインを296 GTBから変化させず、空力性能もほぼ互角としている点は、296 GTSに対するフェラーリの本気度が伺えるでしょう。
296 GTBのシャシー設計を見直したことにより、オープンカーでありながらボディのねじり剛性を従来より50%向上させているのが特徴です。
3,000ccのV型6気筒ターボに動力用モーターを組み合わせた、環境対策も施されているパワーユニットで830馬力を発揮します。8速デュアルクラッチトランスミッションと、車体後方に動力パッケージを備えたミッドシップレイアウトで、F1マシンやレーシングカーの雰囲気を味わえる1台です。
- 発売:2022年
- 最下位グレード:296 GTS(車両本体価格:4,313万円)
5位:フェラーリ 812GTS
車両本体価格 4,635万円 フェラーリのスポーツカーラインナップの1台となる「812スーパーファスト」をスパイダー(オープントップ)モデルとしたのが「812GTS」です。
812GTSの注目ポイントは、大排気量エンジンを車体前方に配置した点です。6,500ccV型12気筒エンジンは800馬力のパワーを秘めており、日本の公道では生かし切れる場所がないのではないかと思わせる実力を備えています。
電動リトラクタブルハードトップはワンタッチで開閉ができて、時速45km/hまでなら走行中でも作動する優れたシステムです。
スパイダーでありながら車体重量は1,600kgと軽くなっており、800馬力のエンジンとの強力なパッケージを実現したスーパーカーです。
- 発売:2019年
- 最下位グレード:812 GTS(車両本体価格:4,635万円)
4位:マクラーレン 765LTスパイダー
車両本体価格 4,950万円 マクラーレンの最上級クーペ「765LT」をスパイダーモデルに仕立てたのが「765LTスパイダー」です。
LTの名称は「ロングテール」を表しており、かつてレースシーンでも活躍していた名車「F1-GTR」から続くスポーツモデルとなっています。車体後方を中心にボディの長さを延長したことと、大型化&油圧可変式としたリアウイングが外観デザインで際立っています。
兄弟車である「720S」にも搭載されている4,000ccV型8気筒ツインターボは、765馬力のパワーと800N・mのトルクを実現。各所に施した軽量化と、専用のサスペンションセッティングでスポーティな走りを楽しめます。限定765台の販売となっている貴重な1台です。
- 発売:2021年
- 最下位グレード:765LTスパイダー(車両本体価格 4,950万円)
3位:ランボルギーニ アヴェンタドール
車両本体価格 5,727万円 イタリアのスポーツカーメーカー「ランボルギーニ」の最上級2ドアクーペが「アヴェンタドール」です。
2000年代に生産されていた「ムルシエラゴ」の後継モデルで、2011年の登場以降長らく生産されています。
カーボンファイバーモノコックやプッシュロッド式サスペンション、7段変速のシングルクラッチ2ペダルトランスミッションなど、レーシングカーと遜色ない装備が備わっているのが特徴。6,500ccのV型12気筒エンジンはグレード「LP700-4」であれば700馬力のパワーを発揮します。
新車での車両本体価格は4,000万円台から5,000万円台ですが、中古車市場では「応談」の物件が目立ち、日本ではお目にかかる機会が少ないスーパーカーです。※2022年9月に生産終了
- 発売:2018年
- 最下位グレード:S(車両本体価格 4,575万円)
2位:フェラーリ SF90スパイダー
車両本体価格 5,959万円 フェラーリの創設90周年を記念して作られたスーパーカー「SF90ストラダーレ」をベースに、スパイダーモデルへ変化させたのが「SF90スパイダー」です。
世界最高峰のモータースポーツであるF1で、古豪チームとして築き上げてきた技術を活用し開発されています。
単体で780馬力の4,000ccのV型8気筒ツインターボエンジンと、3つの動力用モーターを組み合わせたパワーユニットとなっているのが特徴。合計で1,000馬力オーバーのパワーを実現し、0km/hから100km/hまで加速にかかる時間は約2.5秒とF1マシン顔負けの走りが強みとなっています。
フェラーリ独自のリトラクタブル・ハードトップも最新タイプを使用しており、コンパクトな作りで短時間での開閉が可能。イタリアが誇る”PHEVスーパーカー”に君臨しているのです。
- 発売:2021年
- 最下位グレード:SF90スパイダー(車両本体価格 5,959万円)
1位:ロールス・ロイス ファントム
車両本体価格 6,050万円 ロールス・ロイスのフラッグシップを担う4ドアセダンが「ファントム」です。
初代モデルが登場したのは1925年。実に100年近くもの間、イギリスの高級車メーカーでフラッグシップを張っている車となります。
全長が5.7m、全幅が2mオーバーと大柄なボディが特徴。柵を思わせるかのような強烈な印象を持たせるフロントマスクと外観デザインにも工夫を加えた結果、停車したと同時に権力者が後部座席から現れるのを想像させる公用車の雰囲気がある車に仕上がっています。
250km/hの最高速度を叩き出せる6,750ccV型12気筒エンジンと、8速AT(オートマチックトランスミッション)により、速さも発揮できるパッケージを施した超高級車です。
上級グレードの「ファントム エクステンデッド」は、6,780万円と群を抜く本体価格となります。
- 発売:2018年
- 最下位グレード:Phantom(車両本体価格 5,680万円)