テレビの一つの可能性

 テレビ番組で重要なのは、娯楽性と時代性だ。面白くなければ見てもらえないし、なぜ今見るのかもヒットの重要な前提となる。その意味では、今が昭和とかくも異なってしまったという視点は、若者に新鮮に映ると同時に、時代の変化を上手に認識させられる。あわせて昭和の価値観から抜けきれない世代にも、多くの気づきを与える。何よりもテレビ番組は「今までになかったもの」を描いてこそ評価される。そこに感動など普遍性が加われば“鬼に金棒”だ。

 若年層にも親世代にもよく見られ、時代の変化を楽しめる同ドラマの好調なスタートは、アイデアとマーケティングの勝利といえよう。しかもテレビドラマ好きの心を掴み、女子高生と親の随伴視聴までゲットしているようだ。テレビの多様性を切り拓く、新しいドラマの挑戦に期待したい。

(協力=鈴木祐司/次世代メディア研究所代表)

提供元・Business Journal

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