皆さまボンジュール!山形県の地方創生アンバサダーのガンバリーニ杏子です。今回は、私が現在住んでいる山形県酒田市のヤバイところについてです。
しかし、本当は「食べ物」「自然」「温泉」「その他」について書こうと思っていたのですが、「食の都庄内」の魅力に翻弄され超絶ロングになってしまったため、前後編に分割しました。だって5000文字以上の長編記事とか、気軽に読みたくないでしょ!?
ガンバリーニ 杏子(がんばりーに きょうこ) 神奈川県鎌倉市出身。大学卒業時に世間を襲っていた就職氷河期により、新卒派遣になる。大手通信会社に数年勤めた後、スイスとフランスへ留学。帰国後、東京のゲーム会社に約5年勤務の後、2018年3月より縁も所縁もない山形県酒田市に移住。ライター仕事やブログ「ボンジュール庄内」運営のかたわら、適度に便利でゆとりある地方都市生活を絶賛満喫中。ちなみに「ガンバリーニ」は本名。 |
「食の都庄内」の看板に偽りなし!食べ物の美味しさがヤバめ
酒田市がある山形県の庄内地方は、四方を山と海に囲まれた地域。広大な庄内平野で生産される米が有名なことはもとより、山海の恵み溢れる、まさに食材の宝庫ともいえる場所。
といっても、地方住まいの方なら、「はいはい、またお国自慢ね。でもうちの地域の食べ物も美味しいよ?」と思うかもしれません。
が。
ここ庄内地方は食に対して本気。本気と書いてマジ。
何故なら、行政が「食の都庄内」というキャッチフレーズを用いたブランディングを行っているだけでなく、空港の愛称が「庄内おいしい空港」。
空港の愛称に堂々と「おいしい」とつけるなんて、自信と本気度が伺えると思いませんか?(ちなみに、もう一つ「おいしい」の愛称を持つ空港があります。それは山形県の東の玄関口、山形空港。県内2つの空港が「おいしい」空港なんです。)
じゃあ、そんな酒田で美味しいものは何?と気になりますよね。
山形って言ったら芋煮?米どころってくらいだから米?ていうかピンポイントで酒田って言われても何があるかわからない!
「名物」的な話をすれば、山形といえばの「芋煮」(ちなみに庄内地方は豚肉で味噌味)、昔懐かしい味の酒田ラーメンにマツコさんの番組でも紹介された「塩納豆」、蕎麦の実を使った「むきそば」など色々あります。が、それより私が推したいのは、普通に売られている食材のレベルの高さ。
もうほんと、その辺に売られてるものが美味しいんです!
ごくごく普通のスーパーで、というか私が日参するコープでは、「酒田市の〇〇さんが作ったXX」のような生産者直送品がゴロゴロ転がっています。魚売り場には、近くの漁港で今朝漁れた海産物、肉売り場には山形県のブランド豚である「米の娘ぶた」が普通に(ここ重要!)売られています。
加えて、他の場所では馴染みのないこの地域ならではの品が、旬の時期になると突然売り場に現れます。
例えば春の山菜にサクラマス、夏の岩ガキにだだちゃ豆、秋のからとりにマコモダケ、冬の寒ダラ……新米酒田市民の私でも、ここ1年で見かけた食材がこれくらい思い浮かびます。
地元の人にとっては、「ああ、今年もこの季節が来たね~」という感じなんでしょうが、移住してきた私にとっては「ナンダコレ?ドウヤッテタベルノ???」という疑問が浮かぶのも事実。特に野菜類。そのまま食べられるのか、それとも煮るのか炒めるのか、それすらもわからない!
じゃあネットで調べてみればいいじゃないと思うかもしれませんが、これまで地産地消(素敵な言葉☆)すぎたためなのか、ぐぐってもレシピが見つからない!!
ならばと思って地元の人に聞いても、レシピがざっくりしすぎていてさっぱりわからない。私が知りたいのは、分量!そして手順!
なのに、返ってくる答えは「あく抜いて煮て醤油で味付けるだけだよ」とか、「各家庭それぞれだから、適当に」という、ふんわりレシピ。
いつか、庄内の食材を自在に使って旬を感じる料理を作りたい!と思っているものの、まだまだ道は遠そうです。(料理の腕に難あり)
炭水化物抜きダイエットなんて絶対無理!庄内地方のお米がヤバめ
酒田に来たら、今はやりの糖質制限とか炭水化物抜きダイエットは、忘れた方がいい。
冗談じゃなく、本当に。それくらい美味しいんです、お米が。さすが日本有数の米どころ、庄内地方!
そして、地元の人のお米にかける情熱もすごいです。「炊きあがった瞬間にかき立てるために10秒くらい前に炊飯器前にスタンバイする」(実話)という人や、農家じゃないのに家に精米機があり、「その日食べる分だけ精米する」(実話)という人も。
我が家はそこまでのこだわりはありませんが、ほぼ毎日お米を食べています。
日本人ほど白米に思い入れがなかった夫(フランス人)も、今や山形県のお米の虜。「香りも食感も違う。お米は山形産に限る!」と、東京住まいのフランスの友人に豪語するほどに成長(?)しました。
来日した当初は「味がない」とあまり好きではなかった塩おにぎりを、今やもぐもぐ頬張る夫。そして、東京から酒田に遊びに来るたび、お米を大量に買って帰る東京在住のフランスの友人たち。
私のような国内移住者だけでなく、国境を越えた人々の心すら掴んでしまう山形県のお米。さすがの農業王国、「食の都庄内」というほかありません。
美味しいお店に食べに行くのは楽しいことではありますが、それよりも、日常の食材が抜群に美味しいというのは、とてつもなく贅沢なことだと思いませんか?
「食べ物のために山形に移住してくる価値はある!」と、声を大にして言いたい山形県アンバサダー、ガンバリーニ杏子なのでした。
提供元・Fledge
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