シェア10%未満は不人気か、健闘か
1963年8月に発売され、1967年11月に後継のTN360が出るまで4年少々販売されたT360ですが、その間に軽トラ市場で得たシェアは1割に満たず、わずか6〜7%に過ぎません。
先行したスバル(サンバー)、スズキ(キャリイ)、ダイハツ(ハイゼット)のフルキャブオーバーピックアップトラック、三菱(360トラック)やマツダ(B360)といった軽ピックアップ、ミゼットやK360など軽オート3輪に対して、シェアを大きく奪えませんでした。
しかし、急ぎ開発された参入第1号、生産体制も販売体制も整わない中と思えば大健闘で、N360由来のエンジンを積んで引き続き高性能を維持したTN360以降、2021年に販売を終えて市場から撤退したアクティ・トラックまで、ホンダ軽トラは熱いファンに恵まれます。
これがもし、他社のように「堅実で実用性も高く、価格も同じような、どこにでもある軽トラ」だったらどうだったか?と思えば、T360は大成功だったと言えるでしょう。
それだけに、現在のホンダに軽トラがないのは、寂しい気もしますが…。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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