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あまり輸出しないのにアメリカン?存在はありがたい後期型
あまり輸出しないのにアメリカン?存在はありがたい後期型
GMからの支援に便乗し、排ガス規制もうまく乗り越えて存続してきた117クーペですが、さすがにデビューから10年近くではそのまま作り続けるのも気が引けたのか、1977年のマイナーチェンジで「後期型」となります。
この後期型は角目ヘッドライトへ変更されて識別は容易なものの、やはり長命を誇った姉妹車的な4ドアセダンの後期型「フローリアンSII」と並び、現在では賛否両論の評価を受けるデザイン変更となりました。
曰く「ジウジアーロのイタリアンデザインが、もはやアメ車のようだ」というもので、北米にでも輸出しているならともかく、そもそも輸出自体ほとんどしていない117クーペのデザイン改良として、この方向性は正しかったのか…と言われれば、なるほどそうも見えます。
ただ、1974年(昭和49年)生まれの筆者など、幼少時にまだ117クーペが現役で売っていた世代にとっては、「むしろ117クーペとはこれなのでは?」と思うのもまた事実。
何しろ街で見かける117クーペはほとんどこの後期でしたし、ウッカリすると1.9リッター(1,949cc)まで拡大されたガソリンエンジンどころか、信号待ちで隣に止まるとガラガラ言うディーゼルエンジン車(1979年追加)もいすゞらしいと感じたくらいです。
前期や中期のイタリアンなエレガントさは認めるものの、後期の野性味あふれるデザインも、これはこれでアリかもしれず、いずれ再評価されるかもしれません。
さすがに1981年に後継のピアッツァ(これも同じくジウジアーロのデザイン)が発売されると、やはり1960年代生まれで1970年代のクルマ…と思わせるも、似たような立場のフローリアンや三菱 デボネアのようにオヤジ臭さを感じさせなかったのは、さすがでした。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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