ボディサイズ
ボディサイズに目を向けると、従来型が全長4660mm×全幅1930mm×全高1930mmなのに対し、新型は全長4825mm×全幅1931mm×全高1942mmに。ホイールベースはいずれも2890mmなので、全長が165mm長くなったのは前後オーバーハング、つまりバンパーが大型化されたからだと思われます。
車重は従来型が2490kgなのに対し新型は2555kgと65kg増加しています(ディーゼルモデル比)。機械式駐車場の利用者にとっては、この2500kg超の車重と2m超の車高は気になるところでしょう。
インテリア
インテリアも外観と同様、デザインに大きな変化はありません。とはいえ、ステアリングホイールがタッチコントロール式の最新デザインに、センターコンソールのコマンドコントローラーもダイヤル式からパッド式に変更されるなど、細かくアップデートが図られています。

マイナーチェンジ前(G550)

最大の特徴は、インフォテインメントシステムに最新世代の「MBUX」が採用されたことです。「ハイ、メルセデス」の音声コマンドによりナビや空調をはじめさまざまな操作が可能になったほか、12.3インチディスプレイもタッチコントロール式に。ナビゲーションシステムも、車両前方に広がる現実の景色をナビゲーション画面に映し出し、進むべき道路に矢印を表示するMBUX ARナビゲーションが採用されました。
メルセデスのラインアップ中、Gクラスは一世代前のインフォテインメントシステムを搭載する唯一のモデルでしたが、新型ではようやく他モデルと肩を並べることができたわけです。高級SUVとしてその意義は大きいでしょう。

オフロード走行をサポートする機能がディスプレイに与えられたのも、従来型にはない特徴です。具体的には、地平線、方位、前車軸のステアリング角度、パワー、トルク、タイヤの空気圧、デファレンシャルロックのステータスなどの車両情報が表示できるほか、360度カメラを用いて、ボンネット下の路面の状況を仮想ビューとして映し出すトランスペアレントボンネット機能も新たに採用されました。Gクラスオーナーで実際にオフロード走行を楽しむのは少数派でしょうが、こうしたマニアックな機能に心をくすぐられるGクラスオーナーは少なくないでしょう。


車内を演出するアンビエントライトの範囲がエアコンの吹き出し口にまで広げられたり、センターコンソールボックスに温度調整機能が与えられたり、リアエンタテイメントシステム(後席モニター)が設定されたりするなど、かゆいところに手が届くようなアップデートも新型ならではの魅力です。