コロナ禍の影響でリモートワークを取り入れる企業が増え、テレビをつけると転職サイトのCMが流れる昨今。働き方について改めて考えさせられているという人も多いのではないでしょうか。株式会社アップデイトが運営するWEBメディア「otalab」では、47都道府県在住のZ世代男女727名を対象に「仕事・働き方に関する実態調査」を実施。現在の勤務先の満足度や、現在の勤務先を決定する際に重要視した点などを質問しています。さっそく詳細を見ていきましょう。
Z世代の3割以上が現在の勤務先に満足していないと回答
最初に、Z世代の人たち中で現在の勤務先への満足度はどれくらいか調べるために、「現在の勤務先に満足していますか?」と質問。すると、67%が「はい」、33%が「いいえ」と回答する結果となりました。
続いて「現在の勤務先を決定する際に重要視したことは何ですか?」と尋ねたところ、最も多かった回答は「給与」の41.0%でした。次いで「土日休み」の31.2%、「(テレワークやフレックスなどの)働き方」の19.5%、「勤務地」の18.2%、「福利厚生」と「やりがい」が同率の16.8%という割合を占めています。
この結果から、Z世代の人たちは仕事のやりがいだけではなく、休日や働き方など、プライベートとのバランスを重視する傾向にあるという印象を受けます。
Z世代が会社に抱く不満の第1位は「給与が低い」こと
先ほどの結果で、約3割ものZ世代の人たちが抱いている“勤務先への不満”とは一体どのようなものなのかを知るために、「現在の勤務先に対しての不満は何ですか?」と質問。すると、最も多かった回答は「給与が低い」の36.6%でした。次いで2位が「人間関係」の21.3%、3位が「残業が多い」の17.1%、4位が「やりがいがない」の13.1%、5位が「会社の将来性が不安」の11.0%、6位が「福利厚生が足りない」の10.2%といった順でランクインしていました。
中には「不満はない」という声も見られましたが、全体の16.9%と少数派でした。最初の質問に67%の人が満足していると回答したものの、具体的な項目を細かく確認してみると、Z世代の人たちの多くは勤務先になんらかの不満を持っているということが明らかに。この不安定なご時世の中で、10人に1人が「会社の将来性が不安」だと回答している点も気になるところです。
では、その不満に対してどのように対処しているのでしょうか。「ご自身の不満を解決するために何か行動を起こしましたか?」という質問には、41%が「はい」、59%が「いいえ」と回答しています。約4割が起こした行動も気になるところですが、半数以上のZ世代の人たちが不満を抱えたまま働いているというのが現状のようです。