出場機会とともに向上した回復力
ー今季、開幕から3試合は3連敗。一方でそこからの6戦は5勝1分と成績が急上昇しました。どんな部分に変化があったのでしょうか。
三國:何かが変わったという部分はそんなにないと思いますけど、(第4節)柏レイソル戦で2得点できたうえに無失点で終われたことでチームに少し自信が生まれました。一人ひとりのプレーの質や積極性が上がってチームの雰囲気が良くなり、サッカーの内容も良くなったかなと思います。
開幕戦は3バックの中央、第2節~第4節は左でプレーし第5節からは右に定着。三國としても福岡時代に慣れていた右での出場にプレーしやすさを感じているようだ。
ー昨季までは練習でアピールすることが重要でしたが、今季は試合に出続けるなかでのコンディション調整が重要です。調整の方法に違いはありますか?
三國:昨年は連続でスタメンとして出る事がそんなになかったので、久しぶりに90分出ると結構身体に負担がかかっていました。それで昨年は体に気をつかってケアをしていました。今年ももちろんアイスバスなどのケアはちゃんとしていますが、毎週試合することで体が強度に慣れてきて、疲れが早く抜けるような感覚があります。その分、多少回復が早くなったような感じがします。
ーより早く回復させるために取り組んでいることはありますか?
三國:アイスバスもそうですが、食事では鉄分や脂質などを意識して摂るようにしています。
ー試合に向けて、何かルーティンはありますか?
三國:ルーティンは特にないですね。でも、試合前に自分の好きな選手のプレー動画は見ます。セルヒオ・ラモス(セビージャ/スペイン)だったり、リュディガー(レアル・マドリード/スペイン)だったり。あと、中学校からずっと好きなロナウジーニョ(元ブラジル代表)のプレー集があって、それはもう10年前ぐらいから見ています。
ついに来た!J1での初ゴール
ー第9節ではJ1初ゴールを記録しました。コーナーキックのこぼれ球に素早く反応したゴールを振り返っていかがですか?
三國:まず、本当は僕がファーサイドでヘディングで競ってチャンレ(DFハ・チャンレ)が僕の前に入る予定だったんです。でも、前にボールが来そうな予感がしたのでチャンレと代わってもらいました。結局ボールはファーに行っちゃったんですけど、ちょうど良いポジションニングにいて、和泉竜司くんが胸トラップした時に「これ(ボールが)来るな」という感覚があったので、そこに留まりました。そうしたら良いところにボールがこぼれてきて。
ーボールがこぼれてきた瞬間は「来た!」という感覚ですか?
三國:来た!という感じでしたね。サッカーをやっている人なら分かると思うんですけど、フリー過ぎて難しいという感覚があったなかで、なんとか決められてよかったです。
ーJ2では福岡時代にゴールを決めていますが、J1での初ゴール。それも名古屋サポーターの前で決めました。やはり喜びは大きかったですか?
三國:大きかったですね。でも、シュートを決めた時はJ1初ゴールというのも忘れていたので、ただ嬉しくて喜びを爆発させました。
ゴール後は名古屋サポーターに向け両手を広げるゴールパフォーマンスを披露した三國。事前に考えていたものではなく、自然に出た動きだったとのこと。